August, 20, 2014, Englewood--IHSによると、2014年、成長を続ける照明エンド市場はパッケージドLED(金額)全体の35%を占めると予測されている。この市場セグメントが初めて、バックライティング全体を超えることになる。2013年、照明とバックライティングは、それぞれ市場売上高の31%だった。
中出力デバイスは、2014年照明用途パッケージドLED売上高の48%、数量で81%を占めると予測されている。
これは1Wデバイスなど高出力LEDが優位を占めた2010年以来の大きな変化となる。
西側地域では、中出力の比率は低いが、アジアでは高い。LEDを国内大規模市場で販売している多くの中国サプライヤは主に中出力LEDを生産している。
2011年~2013年、中出力LEDの市場は急成長した。これはルーメンあたりの価格が魅力的になってきたこと、以前はバックライトに使用されていた製造能力が利用できるようになったことによる。このトレンドは当初、ソウル半導体(Seoul Semiconductor)やサムスン(Samsung)などの韓国の企業が牽引していた。しかし、中出力LEDはほとんどのグローバル企業のポートフォリオで重要部分を占めるようになり、LumiledsやCreeなど他のサプライヤがこのトレンドに追随した。日亜も同様である。
IHSは、照明アプリケーションではまだCreeをパッケージドLEDの最大プロバイダと位置づけているが、日亜とCreeがその直ぐ後に続いている。とは言え、過去数年、照明アプリケーションではアジア企業の競争力が強化された。
2015年およびそれ以降、IHSは中出力のシェアは増え続けると予測している。チップ・オン・ボード(COB)のシェアも伸びており、役割の重要性も高まっている。と言うのは、照明の完成品がターゲットとしている幅広い最終市場向けに設計されるためである。高出力LEDは、街灯など、一定の市場ではまだ需要があり、市場では強い影響力を持っている。
IHSのLEDインテリジェンスサービスによると、照明を除くと、LED市場の残りは前年比ほぼ横ばいで、2019年までこの状態は続くと見られている。中出力LEDに牽引された照明市場が成長の原動力となる。