July, 25, 2014, Santa Clara--NPDディスプレイサーチ(DisplaySearch)が発表したOLED技術レポートによると、AMOLEDモバイルフォンパネル製造歩留まりの改善により、AMOLEDとTFT LCDスマートフォンディスプレイ間の製造コスト差が縮小しつつある。AMOLEDモバイルフォンディスプレイの製造コストは現状では、TFT LCDディスプレイと比べると10~20%高い。しかし、AMOLEDモバイルフォンディスプレイの製造コストは、2年以内にLCDモバイルフォンディスプレイのコストよりも下がると見られている。これは、AMOLEDパネルの製造歩留まりが急速に改善されているためである。
早い段階で、AMOLEDパネルはLCDパネルよりも低コストになると見られていた。これは、バックライトが不要であるためだ。しかし、製造の難しさからAMOLED歩留まりは低く、コストは競合のLCDsよりも高止まりだった。AMOLEDは、高い色域、優れたコントラスト、薄さから、ハイエンド製品になった。最近の製造歩留まり改善により、AMOLEDはスマートフォンパネルへの浸透がさらに拡大すると期待されている。
例えば、現在5インチAMOLEDとLCD 1920×1080モバイルフォンパネルのコスト差は16%であるが、AMOLEDの製造歩留まりが90%に達するとAMOLEDパネルコストはLCDパネルのコストを下回ると予測されている。その見通しは立っているという。
(詳細は、www.displaysearch.com)