園芸用LED､2020年に約40%成長

December, 1, 2020, Redwood City--TrendForceの調査によると､北米における､マリファナ栽培の段階的合法化､レクリエーション用マリファナと医療用マリファナ市場のパンデミックを誘因とする増加により､園芸用LEDは､2020年､最速成長照明市場の一つとなった｡
　さらに､COVID-19パンデミックの商品サプライチェーンに対する影響が表面化し始めたので､屋内農業インフラストラクチャへのCAPEXが再び上昇基調となった｡これは､装置の置き換えや調達需要増によるものである｡その結果､園芸用LEDに対するエンタプライズオーダーが急増した｡世界的な年間園芸用LED収益は､2020年に､前年比39.7%増､1億5800万ドルに達すると予測されている｡

装置のコストと寿命は､メーカーにとって2つの大きな課題であるが､屋内農業は、今後の園芸用LED成長の主因である｡

屋内農業産業で対処が必要な2つの差し迫った問題がある｡作物収量の増加と照明装置コストの低下である｡同時に､園芸用LEDソリューションを継続更新し､それに続く市場要求を満たすために､LEDサプライチェーンの企業間の提携が必要である｡当座､主要園芸用LEDブランドは､Signify、Fluence by OSRAM、GE Current、Illumitex、Heliospectra、およびSananbioである｡装置の効率と信頼性が､ブランド採用の主要な技術的決定要因である｡非伝統的な農業には､長期動作コスト全体で､LED照明の修理コストが､比較的高価な部分である｡それが､照明装置メーカーが照明装置の耐用年数を考慮に入れなければならない理由である｡加えて､LEDsの光電変換効率､特に赤色LEDsは､照明装置の製造コスト低減のもう1つの重要なカギである｡市場における現在の主流ソリューションは､中･高パワーLEDsで構成されるが､製造コストを下げるためのさらに優れたソリューションが､今後､市場に出てくる可能性がある｡

園芸用LEDの光合成光子効率(PPE､µmol/Jで計測)は､植物の成長に必要とされる特別な光スペクトルとともに､農業生産力の重要な決定因子である｡園芸用LEDコンポーネントの主要サプライヤに含まれるのは､OSRAM、Samsung LED、CREE、Seoul Semiconductor、Lumileds、Nichia、およびEverlight｡また､これらのサプライヤの各々が､提供製品に関連して差別化する競争優位性を持っている｡特に､OSRAMとSamsunのLEDは､この産業で他の競合に対してリーダーシップの位置を保持している｡

将来を見据え､食品の安全を確実にする要求を考えると､都市の屋内農業と植物工場への投資の上昇は､食品サプライチェーンを短縮する｡さらに､非伝統的な農業プロジェクトの現状の展望は､ヨーロッパ､米国､日本で新興の農業技術へのCAPEXは､今年､前年比で大きく増加する｡つまり,投資市場は､これらの技術に大きな関心を示している｡こうして､照明装置は､植物工場の不可欠の部分であるので､ほとんどのLEDサプライヤは､園芸用LED収益が前年比で二桁成長が見込めそうである｡したがって､市場では成長の第2波となる｡