August, 25, 2020, Heidenhofstr--TrendForceの調査によると、LED照明需要の下降は、全般的な経済状況に強く関連している。LED照明メーカー、Signify、Acuity Brands、Zumtobel、Leotek (Lite-On Groupの子会社)および Uniluminなどは、それぞれ新しい屋外スマート照明製品を発表しており、スマート照明ソリューションを組み込んでいる。これらにより、スマートLED街路灯の普及率が向上する見込みである。TrendForceの予測では、世界のスマートストリート照明市場は、2019-2024年にCAGR 8.2%成長で、10億ドルを超える見込みである。
TrendForceアナリスト、Christine Liuは、様々な政府が財政政策、スマートシティ建設、新しいインフラストラクチャ投資でCOVID-19パンデミックの産業への影響を和らげようとしている、と指摘している。これらの政策のうち、中国と北米の路側インフラストラクチャ投資が、規模としては最大である。米国統計局のデータは、米国政府が2020年6月現在で路側インフラストラクチャに429億ドル投資したことを示している。政府支出による経済刺激が、屋外LED街路灯需要の増加をもたらすと予測されている。
世界のスマートライト開発の主要推進役では中国企業、HuaweiとTencentが市場で優位
一般的には、スマートライトポールは、6つの重要機能を満たす。インテリジェント照明、情報提供、セキュリティ監視/モニタリング、環境検出、充電ステーション、小規模5G基地局。モジュラーLEDランプヘッドからシングル照明コントローラまでのスマート照明製品は、これら6機能を満たすための重要要素である。TrendForceのスマートストリート照明建設コスト分析によると、最高スペックのスマートストリートポールのASPは、6997.9ドル、これはスマート照明装置ASPの2.6%、182.5ドルに端を発するものである。
中国は世界のスマートストリート照明開発の主要な原動力であるが、中国における大規模都市レベルプロジェクトは、高コストであり時間がかかる。これは主に中国の広大な土地、様々な地方政府要求が大きく乖離しているからである。さらに、地方政府は一般に、スマートスリーと照明プロジェクトを十分なリソースを持つ私企業にアウトソースする傾向があるが、そうした企業は必ずしもスマートライト装置設計や製造に通暁していないので、これらのプロジェクトを仕上げるには他のパートナーと協働しなければならない。一方、スマートストリート照明プロジェクトは、IoTや通信に関わるので、LED照明メーカーは、これらのプロジェクトを実行するには、大手技術企業と提携しなければならない。したがって、強力なリソースを集積している企業、HuaweiやTencentなどは、中国におけるスマート照明プロジェクトで甘い汁を吸うと予想される。
TrendForceの見方では、スマートストリート照明チェーンで、さらに下流に行くほどますます多くの商機が見つかる。既存サプライチェーンに入るには、LED照明メーカーは、既存の競争力にさらなる付加価値を追加しなければならない。サービスシステム機能を強化する、LED照明ポートフォリオを効率化する、全般的なサービス品質を高める、などである。同時に、政府は、スマートストリート照明に関して明確な基準を制定し、包括的なスマートシティ青写真を描く必要がある。これにより、LEDスマートストリート照明産業の健全な発展が確実に前進する。
(詳細は、https://trendforce.com)