屋内農業市場､CAGR 9.19％成長で2025年に503億ドル

December, 24, 2019, San Francisco--Grand View Research, Incの調査によると､世界の屋内農業市場規模は､2019-2025年にCAGR 9.19%成長で､2025年には503億ドルに達すると推定される｡
　人口増加による食糧需要増がこの成長の原動力になっている｡

屋内農業は､作物収量を増やし､環境に対する農業の影響を減らす｡また､垂直に棚を積み上げることで､従来の農法に比べて作物を育てるために必要な土地の必要性が少なくなる｡健康で新鮮な食糧消費に関する消費者の認識の高まりが､予測期間に屋内農業市場にプラスの影響を及ぼすとみられている｡さらに､自然条件を作るLED屋内農業など､技術を利用して農民は､近い将来食糧供給需要に応えていく｡

2018年､ヨーロッパが屋内農業市場で優位を占め､今後もその優位は続くとみられている｡LED照明､制御された環境農業など先進技術の継続的な採用によるものである｡APACは､2019-2025年に最速CAGRで伸びると予測されている｡中国､日本などの国々で屋内農業が増加するためである｡グリーンハウスや垂直農業の採用増は､この地域の成長にとって良い前兆とみられている｡加えて､農薬なし､新鮮な野菜や果物の需要増が､この地域市場の成長を後押しすると予測されている｡

調査の要点
･グリーンハウスセグメントが､収量が高かったために､2018年の収益に関して市場で優位を占めた｡グリーンハウスは､安定した､制御性の高い環境を花､野菜､果物の育成に提供している｡
･果物､野菜､ハーブセグメントが､予測期間に最速CAGRで成長する見込みである｡特にヨーロッパやAPACでは､健康な食事の重要性に関して消費者の意識の高まりとともに食糧消費の増加によるものである｡
･気候制御システムセグメントが､予測期間に最高CAGRで拡大するとみられている｡作物の生育が､ミネラル濃度の調整とモニタリングによってコントロールできるからである｡