December, 5, 2019, 米サウスカロライナ州コロンビア--– SETiとソウルバイオシス、本訴訟に関連する5件の特許を含め、合計3千件余りのUV LED特許を保有
– エアコン、冷蔵庫などの応用製品に向けた各種殺菌用の基本特許技術
– Bolb社とQuantum Egg社、侵害製品及び類似製品もすべて差し止め判決
韓国ソウルバイオシス株式会社の子会社であるUV LED専門のグローバル企業Sensor Electronic Technology, Inc. (以下SETi社)が、米国Bolb, Inc. (以下Bolb社)とQuantum Egg, Inc. (以下Q-Egg社)を相手取り、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所に提起した特許侵害訴訟で勝訴し、裁判所は当該製品に対する永久的販売禁止を命じたことを発表した。
今回の販売禁止命令は訴訟で訴えられた特許侵害製品だけでなく、これと類似の特許を使用する製品に対しても適用される。
Bolb社はSETi社勤務の技術開発エンジニアを引き抜いて設立したUV LED製造会社であり、関連する応用製品を生産するQ-Egg社と協力してUV LED市場への進出を試みてきた。Bolb社が侵害したSETi社の5件の特許技術は460~470nm波長の青色LEDより短い波長を生み出すエピタキシャル成長、チップ製造などを含む技術からUV LEDによる殺菌機器への応用技術までカバーしている。
UV LEDは空気、水などの殺菌・消毒装置をはじめ、肌再生のための医療・バイオ機器まで応用の拡大が予想されている。市場調査機関LEDinsideは、UV LED市場が2022年には12億米ドル(約1,300億円)まで成長するとの見通しを立てている。
実際にSETi社は親会社のソウルバイオシスとの技術協力を通して殺菌、脱臭、光線治療、硬化に適合したUV LEDのバイオレッズ(Violeds)」技術を開発して、米国航空宇宙局(NASA, National Aeronautics and Space Administration)の国際宇宙ステーションに採用されたことがある。また、今年から米国最大の冷暖房機製造ブランドへの供給・量産を開始した。エアコン機器内部に棲息する各種細菌が家やオフィス内に拡散することを阻むための殺菌、空気清浄、脱臭で優れた製品性能が顧客から評価された。
SETiのキム・ジェホン代表取締役は、「UV LED産業は数十年間の研究開発によって蓄積された技術力と知的財産権がなければ、市場での生存は難しい」と述べ、「会社は知的財産権が尊重されることを希望し、今後も公正な競争によって中小企業や若い創業者がさらに成長できる社会、階層間の移動が可能な社会になるように力を尽くす」と語った。また、「UV LEDを世界で初めて開発及び量産した企業として、不正のない健全な世界を作り上げるために、また今後の製品への適用拡大のためにも、供給価格の破格な値下げを計画中である」と付け加えた。
Semicon Light社は、特許侵害で販売禁止の判決を受けたBolb社への投資で相当数の株式を保有しており、販売禁止となったUV LEDとコンタクトレンズの殺菌製品を韓国や日本などで販売するためのプロモーションを行っている。