July, 16, 2019, 韓国--Seoul Semiconductor Co., Ltd. (ソウル半導体) は、欧州大手電子機器販売業者のConrad Electronicを相手に携帯電話用LEDバックライト技術の特許侵害訴訟を提起したと発表した。
ドイツ・デュッセルドルフの裁判所に提起された今回の特許訴訟の要点は、当該販売会社が販売している携帯電話製品がソウル半導体保有のバックライトLEDの光抽出に関するコア技術の特許を侵害したというものである。当該技術はLEDチップから光を効率的に抽出し、光度を高めるLEDチップ製造における源泉技術である。
ソウル半導体が携帯電話のバックライト技術に関して特許訴訟を提起したのは今回が初めてである。欧州市場での世界的な携帯電話ブランドと製造会社を相手に強硬な対応に出た。Conrad Electronicは現在数百種以上に及ぶ韓国、米国、中国などの携帯電話ブランドを販売している。
ソウル半導体はTVや携帯電話用LEDバックライト関連の特許技術を数百件保有している。直近5年間に訴訟において侵害を主張した特許だけでも68件余りになる。関連する技術としてはLEDバックライトに適用する色品質高度化技術、高輝度および高均一化技術、発光効率向上技術、バッテリー消耗低減技術などがある。
同社は今回の特許訴訟とは別に、全世界のグローバル携帯電話ブランドおよび製造業者などに対して、ソウル半導体が保有するLEDバックライト特許技術の侵害を中止するよう要求する警告状を何度か送付している。現在当該特許技術を侵害した携帯電話製品がその後も流通されているかについて調査しており、その結果に基づく強硬な法的対応も準備中である。
ソウル半導体営業本部のユ・スンミン副社長は、「ソウル半導体は毎年売上の10% (2018年、約1,200億ウォン)を研究開発費として投資している」と述べ、「知的財産権が尊重される文化、道徳的で公正にビジネス競争ができる文化を定着させれば、中小企業でもグローバル企業になることができ、若者による起業を拡大させることができる」と語った。
ソウル半導体はPhilips TVに搭載されたLEDバックライト技術に関する特許訴訟を含め、合計5件のLED TVバックライト関連特許の侵害訴訟を進めており、その内3件は勝訴している。
一方、ソウル半導体は携帯電話用バックライトだけでなくフラッシュに使用されるパワーLEDの光抽出技術も保有している。当該技術に関しては2018年にドイツ・デュッセルドルフ裁判所がソウル半導体技術を無断で使用した企業に対して製品の販売を禁止し、過去6年間販売した製品の回収、廃棄を命じる判決を下している。
ソウル半導体は「2色のカラーを利用してフラッシュの色品質を向上させる源泉技術をソウル半導体の子会社である米国SETi (Sensor Electronic Technology, Inc.)が保有しており、現在すべてのプレミアム・ブランドがこの技術を侵害していると思われる」と述べており、「公正なビジネスをしようとすれば、弊社の特許を回避して携帯電話用LEDを作ることは事実上不可能に近い」と主張している。