April, 25, 2014, Lyon--Yole Développementは、LEDフロントエンド装置市場レポートを発表した。
同社Pars Mukish氏によると、LEDエピタキシ装置市場は装置メーカーにとって常に関心の中心にあったが、2010年以来20社を超えるプレイヤーがMOCVDリアクタ市場に参入しようとして成功していない。新規参入者が占める市場シェアはわずか3%にすぎない。その理由について同氏は次の2点を挙げている。
・新規参入者は最初の2つのLED成長サイクル(小型ディスプレイと大型ディスプレイ用途)を逃した。市場リーダーは、ここで専門技術、ノウハウ、それぞれのネットワーク(販売拠点、トレーニングセンタなど)を築いた。アプライドマテリアルのような大手でも、この市場への参入で成功していない。
・2010-2011年の投資サイクルで得た売上(20億ドルを超えるMOCVDリアクタの総売上の90%以上をAixtronとVeecoが占めた)により、VeecoとAixtronはASPを下げ、価格戦争を開始して市場参入障壁を引き上げた。
現在のLEDフロントエンド産業を後押ししているのは主にコスト削減(技術的進化が飽和点に達しようとしているため)。新しいMOCVDリアクタサプライヤの主要戦略は、新しいヒーティングシステム、新しいガスフロー設計、自動化促進によってコストを削減することにフォーカス。Yole Développementの見方によると、たとえこれが最善にして唯一のとるべき戦略であるとしても、新規参入者が将来的に大きな市場シェアをとることはない。財務的にも専門技術でも、ビッグ2が競合を凌駕しているからである、と同社は分析している。Yole Développementは、生き残るサプライヤには2つのタイプがあると見ている。1つは、大手LEDメーカーと共同開発するサプライヤ。もう1つは、膨大なローカル市場の一切をかき集めることができる中国のサプライヤ。
LEDメーカーは当初、他のアプリケーション向けに設計された旧い半導体システムを使っていたが、業界の規模がある臨界点を超えると、LED専用装置が商用化されるようになった。
その結果、装置市場は2015年には約5億8000万ドルに達し、MOCVDリアクタがこの分野のビジネスの80%以上を占めるようになる。装置の大半は、4インチ径に移行しつつある中国メーカー、台湾のプレイヤー向けに出荷されている。リソグラフィ、プラズマエッチング、PECVD、PVD装置も同じトレンドを追うことになる。
(詳細は、 www.yole.fr)