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LED蛍光体市場、驚異的な20.1%成長

November, 15, 2018, Wellesley--政府の取り組み、規制、LEDライトの価格下落により、LED蛍光体のグローバル需要が上昇している。BCCリサーチのレポート「LED蛍光体:材料、技術およびグローバル市場」によると、自動車、園芸、スマートフォンやTVなど様々な分野における白色LED(WLED)の利用増が、LED蛍光体市場にプラス効果となっている。
 蛍光体の定義は、紫外光や電子ビームなどの照射を受けると、光を発し、冷光を発する物質である。LED蛍光体市場は、従来の光源の代替となる、環境に優しい光源を供給する。先進的地域での厳しい環境政策とエネルギー消費規制によりLEDは、様々なエンドユーザにとって唯一の実行可能な照明ソリューションとなっており、LEDとLED蛍光体の力強い成長につながっている。
 LED蛍光体の世界需要は、2017年に10億ドルに達し、2022年までCAGR 20.1%成長が予測されている。

調査のハイライト
・APACが、LED蛍光体の世界最大にして最も注目されているユーザ。加えて、APACは、この先数年、最強成長が見込まれており、非常に大きな成長機会を生み出す。
・蛍光体-変換LED(pc-LED)が現在市場をリードしている。しかし、リモートフォスファの成長率の方が高く、大きな市場シェアを取ると予測されている。これは、このセグメントを開発している企業が集中しているためである。
・一般照明産業は、市場で最大シェアを占めており、今後も最強成長率で伸びる。LCD TVや自動車は、高い成長率で伸びる別のセグメントである。

 「LEDは、エレクトロルミネセント原理で動作し、赤外、UV、可視光スペクトルを発光することができる。LEDライトは、コンパクトなCFLや白熱電球に比べて、低エネルギー消費、長寿命、小型、高速スイッチングなどの利点がある。こうした要素は、高まる省エネ意識、増え続ける電気の需給ギャップとともに、LEDライトの人気につながっている」とレポートは説明している。