October, 4, 2018, London--トレンドフォース(TrendForce)の最新レポート、「新しいディスプレイ技術コスト分析」によると、メーカーの中にはMiniLEDの開発に焦点を当てて、MicroLEDの量産準備ができる前にそれが固有の製品になると期待しているところもある。
MiniLEDの構造は、LCDディスプレイの現在のLEDバックライトの構造に似ているので、設計上の大きな変更は必要ない。しかし、MiniLEDは、スマートフォンやTVなど、家電分野のOLEDとの直接的競合に直面せざるを得ない。短期的には、大型TVやハイエンドIT製品は、MiniLEDがOLEDと競争する機会が得られる分野である。
テレビ市場では、OLEDカラーパタンニング技術は、まだ成熟していない。一方、現在の蒸着工程の材料利用率は、わずか20~30%である。実際、フルカラーTV作製に蒸着が用いられると、問題は、低歩留まりと材料利用率になる。したがってWOLEDが現在利用される主要技術である。これは白色(White)を放出するためにイエロー/グリーンおよびブルーの発光ユニットで構成されている。さらにカラーフィルタを利用して現在のフルカラーを実現する。このアーキテクチャは、コントラストや厚さでは、まだ優位性があるが、QDフィルムバックライトMiniLEDは、WOLEDと同レベルの彩度を達成する。
65インチUHD OLED TVパネルを例にすると、製造コストは、950~1000ドルの間。MiniLEDバックライトの65インチ UHDは、30000~40000のLEDを使用し、製造コストは900~1000ドルである。消費電力はTVでは重点ではないので、MiniLEDのコストは、実際上、OLEDの製造コストに匹敵するので、MiniLEDは市場機会がない。
近年、ゲーム市場の規模と収益の増加にともない、IT製品ベンダは、利益率が高い、高付加価値のゲーム機器発売に意欲を見せている。加えてHDR(:high dynamic range)が最近、PCモニタに適合されており、MiniLEDのローカルディミングは、HDR(ハイダイナミックレンジ)を完全に実証している。したがって、ハイエンドIT製品は、同じ出発点でMiniLEDがOLEDと競争するチャンスがあるセグメントの1つになる。
(詳細は、www.ledinside.com)