September, 20, 2018, Wellesley--BCCリサーチ「透明ディスプレイ、技術と世界市場レポート」によると、コスト低下、エンタテーメント、航空および自動車産業における利用拡大が透明ディスプレイ市場の成長を促進している。
BCCリサーチのレポートによると、業界は2023年までCAGR 65.7%成長し、2023年には市場は890億ドルに達する。
調査のハイライト
・ウェアラブルディスプレイは、2023年までCAGR 83%成長が予測されており、市場は推定で674億ドルに達する見込みである。ノンウェアラブルディスプレイは、2023年までCAGR 41.3%で成長し、217億ドルに達する見込みである。
・タイプごとでは、市場はOLEDがリードし、予測期間にCAGR 21.2%成長の見込みである。PDPは、15.1%縮小、LCDは2.1%縮小の見込み。金額では、LCDが市場をリードし、2023年の市場規模は推定で1148億ドルに達する見込みである。
・APAC地域が、最近のR&D活動で世界をリードしており、全支出額の66%以上を占め、これに米国が23.9%、ヨーロッパが8.5%と続いている。
「近年、液晶、OLEDおよび他の新興プロセスの利用により、これらのデバイスの著しい単価下落を促進しており、他の分野への普及に道を開いている。例えば、エレクトロニクスやオプトエレクトロニクス、建設、ヘルスケア、コンシューマ製品などである。特に、電子およびオプトエレクトロニックアプリケーション向けのウェアラブルディスプレイは、非常に力強い成長を謳歌している」とレポートの著者、Margareth Gagliardiはコメントしている。
LCDとPDPが継続的下降
全般的に、ディスプレイの収益は2023年まで、CAGR 2.7%の低成長が予測されており、推定で1837億ドルに達する見込みである。LCDとPDPの収益は、レポートによると、価格圧力により下降が続く。また、家庭のエンタテーメント向けではより大きなパネルへの移行、OLEDなど新技術の普及が拡大する。最近では、OLEDがタブレット、スマートフォンおよび他の小型ディスプレイで人気が出ている。OLEDは、TVパネル製造にも導入されつつある。