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ソウル半導体、15件のLED特許を侵害するテレビの販売会社を米国で提訴

September, 4, 2018, 韓国安山市--世界的なLED(発光ダイオード)専業メーカーのSeoul Semiconductor Co., Ltd.(本社:韓国安山市、代表理事:李貞勲、以下「ソウル半導体」)は、米国の家電製品の大手販売会社であるFry’s Electronics (本社:カリフォルニア州サンノゼ、CEO: John Fry、以下「Fry’s社」)社を相手に、米国テキサス州東部地区連邦地方裁判所に特許侵害訴訟を提起したと発表した。
 Fry’s社は、カリフォルニア州だけで17軒の大型オフライン店舗を有し、従業員数は14,000人に達する米国の代表的な家電製品の小売業者である。現在、25社に及ぶ世界的なテレビブランドを取り扱っており、300種以上のさまざまなLEDテレビを販売している。
 ソウル半導体は訴状で、Fry’s社が販売しているLED TV製品の中に、LEDバックライトユニットの製造工程と関連するソウル半導体の15件の特許を侵害しているものがあると主張した。具体的に、これらの特許技術は、LED TVのバックライトユニットの構造、LEDバックライトレンズ、UCD技術、LEDパッケージング技術、LEDチップ、およびLED半導体層のエピタキシャル成長技術などである。これらの特許技術は、TVだけでなく、携帯電話、ノートパソコン、タブレットモニターなどLCDバックライトが使われるさまざまな製品の色、明るさ、寿命などを向上させるために必要な技術である。
 ソウル半導体は、長年の研究開発を通じて、LCDディスプレーの胎動期からLEDバックライト関連技術を先導してきており、特にTV、モニターなどのディスプレーの均一な明るさを実現するためのLEDの光学レンズは、そのコア技術の1つである。
 ソウル半導体は、LED光学レンズ技術を守るために積極的に特許権を行使している。2016年に、日本のレンズ会社エンプラスを相手にした特許侵害訴訟で、同社がソウル半導体のLEDレンズの特許を故意に侵害したという米国連邦裁判所の判決を得ることができた。また、アメリカのTVメーカーのCraig社とカーティスCurtis社に対しても、LEDバックライトのレンズの特許などの侵害を理由に、特許侵害訴訟を提起した後、勝訴(2015年)して、特許ロイヤリティを受けている。
 TVディスプレーの高い色再現のためのUCD(KSF)技術および関連特許もソウル半導体の重要なLEDバックライト技術の1つである。ソウル半導体のUCD技術は、日本企業と長期間にわたり共同開発したものだ。KSF蛍光体などを採用することによって、高純度の緑および赤色光を実現することで、OLEDより高いNTSC (National Television System Committee)基準92〜93%の色再現率を達成した。
 ソウル半導体IT事業部のユ・スンミン副社長は、「特許が尊重されてこそ、創造的な製品が継続的に発売されることが可能になるだけでなく、公正な技術競争文化が市場に定着することができる」とし、「特許侵害が疑われる製品の氾濫を防ぐために、いくつかの世界的なTVブランドの製品が特許侵害していないかどうかを綿密に調査しており、特許侵害を止めるよう警告しているにもかかわらず、是正されない場合、必要な法的措置を継続的に強力に取る計画だ」と説明した。
 ソウル半導体は、今回の特許訴訟提起前に、すでにいくつかのTVメーカーと中国や台湾など、アジア全地域でのOEMやODMの方法でTVモジュールやTVセットを製造するメーカーに対して、複数回に渡り、特許侵害の事実を通知し、LEDバックライト用レンズとUCD技術を含む、ソウル半導体の特許侵害製品の使用を中止するよう要求していると述べた。