August, 29, 2018, Taipei--4月、米国政府は、1300の中国輸出リストを提議し、これらの製品に25%の関税を課すと発表した。これはセクション301調査を受けたものである。その後7月にトランプ政府は、、中国製品の2000億ドルに追加関税強化計画を発表した。LED製品が,両方の関税リストに含まれているので、LEDinsideは、LEDビジネスに対する関税の影響を追跡調査し、分析を続けて来た。
関税の第一段は、7月6日に発効した。LEDinsideの以前の分析によると、最初のリストに含まれるLED製品は、ウエファやバックライト製品などの半製品である。関税は,米国に工場を持ち、製造のために中国から半製品を購入せざるを得ない米国ベースの企業に影響を与える。照明製品は主に最終製品であり、LED照明製品の価格への影響は、まだ目立っていない。LEDinsideアナリスト、Terri Wangは、「照明市場の需要は、7月は低迷しているが、価格下落はまだ見られなかった」とコメントしている。
7月にトランプ政府が発表した追加関税は、LED製品の10以上のカテゴリがリストに含まれているため、より広い範囲のLED照明製品に影響を与える。これらの製品は、中国の照明輸出の75%を占める、また2017年、中国からUSに輸出されたリストの照明製品は、50億ドルを超える金額であった。追加関税強化についてのさらなる詳細は、まだ明らかにされていない。とは言え、米国は中国製LED照明製品の重要輸出市場であったので、照明製品に対する関税の影響は避けられない。
米国ベースのLEDジャイアントCreeは、関税の影響を緩和する方法を検討していることを明らかにした。一方、同社は、関税がかけられることで、同社の一株あたりの収益は、2019年会計年第1四半期に2%低下すると見ている。別のUSベース照明企業、Eatonは、製品を販売する同じ地域で製造し、事業への関税の影響を相殺するために価格改定を行うと発表した。
現在、85%以上のLED照明製品は中国で製造され、組み立てられている。中国以外に工場を持つLED照明企業は多いが、製造能力は米国市場の需要に十分とは言えない。したがって、関税という別料金は、恐らく米国のコンシューマにとって価格上昇となる見込である。
長期的には、台湾、東南アジアに独自の製造能力を持つLEDメーカーが利益を得る可能性がある。関税を回避するために注文が、そこに移転されるからである。メキシコは、米国に製造能力を提供する別の地域となる。
非中国LEDメーカーは引き続き低価格競争に直面する。中国企業による米国への照明製品販売が減少するが、残る製品はもっと低価格で他の非米国市場に向かい、これがLED照明製品の価格に影響するからである。
(詳細は、https://www.ledinside.com)