March, 30, 2018, London--IHS Markitによると、OLEDディスプレイパネルに使用する有機材料市場は、2017年下期に急増した。市場は、販売額で見ると、2017年下半期に3億5500万ドル、同年上半期に対して20%増に達したと推定される。
IHS Markitの「OLED材料市場トラッカー」によると、2016年と2017年上半期、OLED材料市場は飽和していたと考えられ、発表された販売額はほぼ同レベルであった。しかし、2017年下半期に突然の成長急増が見られた。
「OLEDで材料需要の成長は、価格低下によって相殺され、2017年半ばまで市場飽和である」とIHS Markitシニア主席アナリスト、Jimmy Kimはコメントしている。「しかし、iPhoneXの発売およびOLEDでパネル製造能力拡大が、下期に需要を押し上げた」。
iPhoneX、Apple最初のOLEDパネル採用スマートフォンは、2017年第3四半期に発売され、OLED材料の膨大な追加需要をひきおこした。同時に、LG DisplayがOLED TVパネル向けに新しいE4-2ファブを始動させた。
「Appleは、OLEDパネルをもっと多くの同社製品に適用するとみられており、OLED TVもTV市場で最新の製品の1つである。OLED製造能力に関して需要の伸びと現在の投資計画を考えると、OLED材料市場は、2020年まで成長が続き、2020年下半期までに8億2400万ドルに達するものと予測されている」とKim氏は分析している。
(詳細は、www.ihsmarkit.com)