August, 29, 2017, London--IHS Markitの調査によると、世界のTV市場は、最も利益の出るセグメントに注意が向いており、これには大型スクリーンサイズ、先端技術、例えばOLED、量子ドット、4KやHDRなどが含まれる。この各々が、平均販売価格と利益増に貢献する。
実際のところ、OLED TVの販売は2017年に前年比71%成長が予想されている。一方、4K TV販売は、前年比31%増となる見込みだ。多くのブランドが2017年TVラインナップにOLED技術を採用している。
2016年、1000ドル以上の小売価格のTV出荷は台数の5%であったが、ドルでは20%を超えていた。概ね、これは4K、特に最大スクリーンサイズの急速なシェア拡大によるものである。そのサイズでは4Kの小売りプレミアムは、著しく安定しており、平均サイズの成長に影響を与えていない。
1000ドル以上の市場セグメントでは、OLED TVのシェアが、過去8四半期の間に著しく伸び、2015年第1四半期の2.4%から、2017年第1四半期には13.8%になった。今後、IHS Markitの予測では、OLED TV出荷は、2016年の723000から、2021年には660万台となる見込みである。しかし、OLEDの非常に高い平均販売価格のために、1000ドル超の市場の台数シェアは、2019年に59%がピークとなり、その後下降する。8K LCD TVが、同様に高価格で出荷が始まるからである。
2017年の4K OLED TVの平均販売価格は、予測では2247ドル。これは、平均的なLCD TVの約6倍、50インチ以上の大型カテゴリの3倍である。しかし、量子ドットによるLCD TVの市場投入が、最高小売価格で直接OLED TVと競合することになる。量子ドットLCD TVは、2017年LCD TV出荷の4%を占めると予測されており、2021年には15%に拡大、やがてOLED TV出荷を凌駕する。Samsungは、量子ドットLCD TVカテゴリで優勢ブランドであり、2017年第1四半期の出荷の90%を占めている。
2020年までに、8K LCD TVがあらゆる地域で市場投入され、主に65インチと75インチスクリーンサイズとなる見込みである。市場投入早い段階では65インチ8K LCD TVは、65インチ4K OLED TVに対して35%高価であるが、徐々に下降する。65インチ以上のスクリーンサイズに最適化されたLCD工場の製造能力が急速に増加するからである。