April, 11, 2017, Taipei--LEDinsideの調査によると、マイクロLEDは、LCD、OLEDに続く次世代のディスプレイ技術の1つとして注目されている。AppleやSonyなどの技術ブランドが、マイクロLEDの可能性に引き付けられて、その開発に取り組んでいる。
現在、この分野に関わる企業は製造コストを下げることを目標にしている。LEDinsideの最新の調査は、今後のマイクロLED市場の潜在的規模は、BLU、ポラライザおよび他のコンポーネントを含む現在のLCDディスプレイチェーン全体を置き換えることによって、300~400億ドルに達すると予測している。
LEDinsideの調査ディレクタ、Roger Chu氏は、マイクロLEDの仕様基準や製造技術に違いがあるため、その市場規模を判断するのは早計であると指摘している。マイクロLEDチップサイズ、ドライバソリューション、大量移動プロセスに関して不確定要素が多い。「同時に、マイクロLED市場規模は、この技術がLCDやそれに関連するすべてのコンポーネントを置き換えることになると、潜在的に巨大になる」と分析している。
同氏によると、SonyはCLEDIS (Crystal LED Integrated Structure)ディスプレイの商用化で大きな一歩を踏み出した。最新のCLEDISは、CES2017では、解像度、輝度、コントラストを含むすべての重要指標で印象的な性能を示した。
マイクロLEDベースの製品の平均製造コストはまだ、LEDinsideの分析によると、従来のディスプレイ技術の製品の3~4倍になる。したがって、マイクロLEDディスプレイの開発者は、チップ製造や大量移動で効果的なコスト削減(歩留まり向上)ソリューションを考案しなければならない。併せて、この技術や関連の製造工程から抽出できる付加価値についても考える必要がある。様々な課題を考慮すると、マイクロLEDディスプレイ製品が現行世代のLCD製品に取って代わるには3~5年はかかるとLEDinsideは見ている。
(詳細は、www.ledinside.com)