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自動車用OLED市場トレンド予測

March, 13, 2017, Toronto--TechNavioは、世界の自動車用OLED市場は、2017-2021年の期間にほぼCAGR 17%で成長すると予測している。同社は主要市場をアメリカ(34%)、APAC(31%)、EMEA(35%)に分類している(2016年のシェア)。
EMEAの自動車OLED市場
高級車セグメントからの自動車メーカーからのOLED照明需要の増加が、EMEA市場の成長を後押しする。フォルクスワーゲン、BMW、メルセデスベンツなど世界的な大手自動車メーカーの存在がEMEA市場の発展に寄与する。さらに、様々な主要OLEDメーカーが協働してこの市場に製品を出そうとしていることから、予測期間中のこの市場の成長が促進される。
 主席アナリスト、Siddharth Jaiswal氏によると、「フレキシブル基板のOLED製造に向けた強固なサプライチェーンの展開が、EMEA市場ではベンダの画期的な製品の市場投入を後押ししている。この地域では、高効率で環境にやさしいOLED照明パネルの大規模導入につながる政府の政策が行われている。こうした政策は、EMEA地域ではあらゆる種類のOLEDsの製造、導入、インストレーションの増加にもなる」。

アメリカ地域の自動車用OLED
自家用と商用自動車メーカーからの需要増がアメリカ地域の自動車用OLED市場の成長促進に寄与する。USは、次の数年でこの地域の主要な収益創出国となる。アメリカ地域は、環境にやさしいハイブリッドおよび電気自動車の需要が増加すると見られており、これがこの市場での自動車OLEDシステム採用を促進する。

APACにおける自動車OLED市場
トヨタ、スズキなどの自動車メーカーによる自動車OLED照明採用の増加により、APACは世界市場で最速成長地域になる見込みである。この地域のベンダもOLEDパネルのR&Dに投資しており、これがこれらの製品の販売を促進するものと予想される。中国やインドの乗用車も予測期間中にOLED市場の強力な成長に寄与すると見られている。