December, 6, 2016, Manchester--ナノコグループ(Nanoco Group plc)は、コダック(Eastman Kodak Company)から、電子発光ディスプレイ、将来のディスプレイ技術における量子ドット利用に関連する一群の特許を取得した。ナノコは、カドミウムフリーの量子ドットや他のナノ材料の開発、製造を行っている世界的リーダー。
この特許取得は、独自のパ特許権と買収により、特許権を構築するナノコの戦略に一致するものであり、量子ドット電子発光ディスプレイ(QLED)における同社の知財位置を強化することになる。QLEDは、未来技術であり、量子ドットを使って現在のOLEDディスプレイ材料を置き換える。
ナノコは、ほぼ10年かけて開発したQLEDを含む量子ドットの多くの将来的アプリケーションを見込んで特許の守備位置を構築している。ディスプレイの販売は、中期的にはLCD技術が優勢を維持すると見られており、これはナノコの現在の商業的注力技術。
特許取得に関する詳細は未公表。
ナノコのCEO、Michael Edelman氏は、「コダックからのこの特許取得は当社の知財権と将来のディスプレイ技術における商業的地位を拡大する。現在のディスプレイの大部分はLCD技術をベースにしており、当社は中期的にはLCDsがディスプレイ販売で優位を占めると見ている。長期的には、QLEDディスプレイが現在のOLEDディスプレイに挑むことができ、当社の狙いはこの分野で、いかなる市場変化にも準備をして強力な競争力を持つことである。当社の現在の注力は、LCD業界へ当社のカドミウムフリー量子ドットを供給して短期的な収益を増やすことである。量子ドットはナノコと、当社のライセンスを受けたDow, Merck および Wah Hongが製造、マーケティングしている」とコメントしている。