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AMOLED出荷増加、サムスンが小・中型ディスプレイ市場を牽引

April, 15, 2016, Englewood--IHSの調査によると、2015年、小・中型ディスプレイ市場で出荷台数は前年比横ばい、28億ユニットだった。売上額は前年比4%増、439億ドル。2015年は、サムスンディスプレイが、9インチと小型のディスプレイ市場を牽引、全売上額の23%を占めた。それに続くのジャパンディスプレイで、16%、LGディスプレイ13%、シャープは10%。
 2015年は、小・中型ディスプレイ出荷台数は全般的に伸びなかったが、高解像度スマートフォンディスプレイの需要増加がアクティブマトリックス式有機発光ダイオード(AMOLED)ディスプレイ出荷台数を54%成長に押し上げ、低温ポリシリコン薄膜トランジスタ(LTPS TFT) LCDディスプレイ出荷台数を前年比で10%成長させた。AMOLEDとLTPS TFT LCD出荷が伸びたので、アモルファスシリコン(a-Si) TFT LCD出荷は2015年に前年比10%減となった。
 「次第に飽和状態となる小・中型ディスプレイ市場で競争するために、スマートフォンメーカーはa-Si TFTディスプレイ技術から、AMOLEDやLTPS TFT技術に依存するハイパフォーマンスディスプレイに移行しつつある。実際、AppleのiPhoneの製品ラインは将来的にはAMOLEDに依拠するようになると言われており、ジャパンディスプレイやシャープは、2018年までにAMOLEDディスプレイ量産に投資すると公式発表しており、先行するAMOLEDサプライヤであるサムスンディスプレイやLGディスプレイに加わることになる」とIHSテクノロジー、シニアディレクタ、Hiroshi Hayase氏はコメントしている。