February, 28, 2025, 仙台--東北大学大学院工学研究科の白須圭一准教授らの研究グループは、従来必要とされていた接着層を要さず、3Dプリンタのプリンティングベッドに搭載したホットプレートを活用することで、熱融着による金属基板とCFRPの強固な直接接合を実現した。
同技術により、接着剤を使用せずに強固な接合が可能となり、製造コストの削減や環境負荷の低減が期待される。
航空宇宙産業や自動車産業を中心に、環境負荷の低減や生産効率の向上を目的としてアディティブマニュファクチャリング(AM)の活用が進んでいる。特に、構造部材の軽量化を実現しAMの付加価値を高めるには、3D積層造形技術を利用した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と金属とのマルチマテリアル化が重要な課題となる。
この研究は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の官民による若手研究者発掘支援事業「データ科学を活用したマルチマテリアル・アディティブマニュファクチャリング技術開発」の成果であり、2025年2月5日に専門誌Advanced Engineering Materialsに掲載された。