January, 20, 2015, Geleen/Ougree--AGORA b.v.(オランダ)、LUNOVU GmbH(ドイツ)、CEWAC a.s.b.l(ベルギー)は、新しい超短パルス(USP)レーザマシンシステムを開発し稼働に成功した。
このシステムは「コールドアブレーションプロセス」を用いるので、医療製品や自動車産業で用いられるセンサを最高レベルの精度で製造することができる。
超短パルスレーザ技術は比較的新しく、これまで主に研究室で利用されてきた。数ピコ秒の長短レーザパルスを固体物質に適用すると意外な特性が現れる。特に加工対象を加熱することなく、少量の材料を実質的に「コールド」アブレート(除去)することができる。レーザパルスは、高周波で、極めて正確に材料表面を加工する。その結果、穴、切断あるいは凹みのような微小構造を正確に加工でき、材料に対する機械加工、熱衝撃のあらゆる欠点を回避することができる。
この新技術を根拠にして専門家は、今後数年で膨大な数の新しいアプリケーションが出てくると見ている。しかし、そのためのは、新しいレーザ加工を実験室から工業生産に移すために、生産型のUSPレーザマシンシステムの実用化が必須条件となる。GCS(Cross Border Cluster Stimulation)研究プロジェクトの一環としてのUSPレーザマシンの完成と試運転が、この有望な技術の産業応用への極めて重要な1段階である。