November, 21, 2023, 仙台--東北大学電気通信研究所の後藤太一准教授らの研究グループは、レーザを使用して、部分的に熱を加える新しい方法を考案した。この方法を使うことで、髪の毛よりも細い約60µmの磁石と光の特性に優れる「セリウム置換イットリウム鉄ガーネット(Ce:YIG)」という材料を作ることができた。
この新しい技術は、様々な光を扱うデバイスや強力なレーザデバイス、大画面かつ高精細なディスプレイなどとして使えると期待されている。
われわれの使用しているインターネットや通信には、光信号が使われている。この通信の光を安定させるためには「磁気光学アイソレータ」という部品が重要である。しかし、これを小型化したり、他の光の部品と一体化したりするのは、これまでの技術では難しい状況にあった。特に、磁気光学特性に優れた透明磁石材料を作る時に、高い温度が必要なことが障害となっていた。
研究成果は11月14日(現地時間)、光学材料分野の専門誌 Optical Materials に掲載された。
(詳細は、https://www.tohoku.ac.jp)