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IPG、「最高」シングルモードコア出力デュアルビームレーザ発売

September, 22, 2023, Michigan--IPGフォトニクスは、業界で最も幅広いデュアルビームファイバーレーザを拡大し続け、コアで3kWのシングルモードレーザビームを実現できる新しい調整可能なモードビーム(AMB)レーザ光源を発表した。
3kW AMBレーザは、米国ミシガン州ノバイで開催されたBattery Showで発表された。

IPGはこれを「業界初」としている。このシングルモードパワーの増加は、バッテリー溶接の前例のない速度と生産性の向上を提供する、つまりより低いコアパワーで可能なよりも、最大2倍のスパッタフリー溶接速度となる」と説明しいる。

AMBデュアルビームレーザは、シングルモードコアと連携して動作する二次リングビームを利用して溶融プールを安定させ、スパッタ、亀裂、多孔性などの溶接欠陥を実質的に排除する。IPGは、AMBレーザは「幅広いビームパラメタで構成され、様々な溶接アプリケーションで最適化された性能を提供できる」と説明している。

バッテリーメーカーは、部品の非常に小さなスポットサイズにパワーを集中させることができるため、多くの場合、精密溶接アプリケーションにシングルモードファイバレーザを好む。結果として得られる高エネルギー密度は、銅やアルミニウムなどの金属の高い反射率を容易に克服すると同時に、熱影響部(HAZ)を低減して必要な溶接溶け込みを非常に迅速に達成する。

ワールドワイドセールス&戦略的事業開発担当シニアVP、Trevor Nessは、「IPGのレーザとレーザーシステムは、何よりもまず、バッテリー溶接などの実際の要件に直接対応するソリューションを提供し、リアルタイムレーザ溶接測定などの特許技術を統合して100%溶接品質保証を提供するように設計されている」とコメントしている。

バッテリ量産向けに設計された自動レーザシステム
バッテリーショーでは、IPGはバッテリー溶接アプリケーション向けに特別に設計された自動ターンキーレーザ溶接システムの2つのライブデモンストレーションを行った。

・EV-Cube自動バッテリーレーザー溶接システム。これは、バッテリーモジュール溶接の厳しい速度と精度の要件を満たすように設計されたガントリーベースレーザシステム。EV-Cubeは、独自のレーザ溶接プログラミングを使用して、25µm精度を維持しながら、毎秒最大25+円筒形セルの溶接速度を提供するように構成できる。

・レーザーセル バッテリー溶接システム。このロボットレーザーシステムは、大型または複雑なバッテリーモジュールに必要な柔軟性とリーチを提供する。6軸ロボットを特徴とする同システムは、高い歩留まりと短サイクルタイムを維持しながら、角型、円筒形、およびポーチモジュール溶接向けに構成可能である。

これらのシステムには、レーザ、プロセスヘッド、ロボットとツール構成、部品ハンドリングおよびローディング、統合ソフトウェア、IPGプログラミングとプロセス開発を選択できる。これらのシステムには、特許取得済みの技術を使用して、全溶接部を直接測定するリアルタイムのレーザ溶接測定が装備できる。