October, 19, 2021, 東京--三菱電機株式会社は、自動車などに使用される軽量・高強度の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用レーザ加工機として、三菱CFRP用炭酸ガス三次元レーザ加工機「CVシリーズ」2機種を10月18日に発売した。
世界で初めて発振器と増幅器を同一筐体に統合した炭酸ガスレーザ発振器と独自の加工ヘッドを搭載し、CFRP製品の高速かつ高品位の加工を実現することで、これまでの工法では困難だったCFRP製品の量産化に貢献する。
新製品は、「MECT 2021」(10月20日~23日、於:ポートメッセなごや)」に出展する。
新製品の特長
1.世界初、独自構造の炭酸ガスレーザ発振器搭載で、世界最速クラスの高速加工を実現
・発振器と増幅器を同一筐体に統合したIntegrated-MOPA方式の三軸直交形炭酸ガスレーザ発振器を世界で初めて搭載し、これまで困難だったCFRPの微細加工を実現
・炭素繊維と樹脂の融解温度が異なるCFRPの切断に適した急峻なパルス波形と高出力を両立し、切削加工やウォータージェット加工などの既存の工法の約6倍となる世界最速クラスの加工速度※5を実現し、生産性向上に貢献
2.独自のシングルパス加工ヘッドで、高品位加工の実現と環境面への配慮に貢献
・高速のシングルパス加工や加工時に発生する高温の材料蒸気を効率的に除去できる加工ヘッドを搭載し、加工物への熱影響を低減することで、三次元形状の高品位加工を実現
・レーザによる非接触加工により、既存の工法に比べて工具などの消耗や廃棄物の低減が可能となり、持続可能な社会の実現に貢献
3.経路編集機能の搭載とIoTの活用で、作業効率・メンテナンス性が向上
・制御装置に経路編集専用CAMを搭載し、加工経路の修正を加工機上で可能とすることで、段取りなどの作業効率を向上
・IoTを活用した三菱リモートサービス「iQ Care Remote4U」により、発振器の状態や稼働状況の遠隔監視・予防保全を可能とし、効率的な生産や保守作業を支援
・加工機全周カバーを標準装備し、粉塵などによる作業環境への影響を低減
(詳細は、https://www.mitsubishielectric.co.jp)