July, 11, 2014, Wilmington--TeraDiodeは、ダイレクトダイオードプラットフォームのパワー密度を倍増した初の4kW高輝度TeraBladeレーザ出荷を発表した。
このTeraBlade 4kWレーザは、100µmの出力ファイバを持ち、ビームパラメータ積(BPP)4㎜-mrad、優れたビーム品質が実現されている。この値のBPPは、世界中のジョブショップにおいて、レーザ切断装置で切断される幅広い範囲の、高スループットのスチール切断に必要とされている。TeraDiodeは、ディスクレーザやファイバレーザに匹敵する品質とスピードで、すでに12.7㎜軟鋼の切断を実証している。
TeraDiodeのCEO、Dr. Parviz Tayebati氏は、「われわれが初めて産業用に出荷してから短期間で、当社のレーザモジュールの出力を600Wから1.2kWに倍増した。当社のマルチキロワットシステムを利用する、これらのモジュールは当社の製造コストを既存メーカーのコストよりも下げた。競合メーカーは、このレベルに到達するのに、何年も量産出荷が必要だった。ここから、当社の製造はさらに改善を加速させ、効率、信頼性、所有コストで既存メーカーとの差を広げていく」と語っている。
TeraBladeプラットフォームは、半導体ダイオードレーザアレイチップの量産効果と波長・ビームコンビネーション(WBC)を組み合わせたことによる恩恵を受けている。WBCは、MIT特許技術であり、これによって数千の個別エミッタのエネルギーを単一のレーザビームに統合することができる、ビーム品質は切断や溶接アプリケーションに必要とされる品質を維持したままである。WBCは、より複雑な利得/フィードバックアーキテクチャを必要とするレーザでしか達成できないような高輝度をもちながら、ダイレクトダイオードレーザの電力変換効率(WPE)を維持できるところに特長がある。出荷されたTeraBladeレーザのWPE 40%は、第1世代のCO2やランプ励起のロッドレーザを遙かに凌いでいる。これらは、約10%の効率にすぎない。また、第2世代のダイオード励起ディスクレーザやファイバレーザをも凌ぐ効率である。これらの効率も先行世代の3倍程度であった。
このTeraBlade 4kWレーザの傑出したビーム品質は、新しい1.2kW TeraBladeモジュールをベースにしている。同モジュールは、以前のバージョンよりも2倍強力であり、ビーム品質は非常に優れている。これらの一段と高い輝度のモジュールにより、TeraBladeプラットフォームは10kWに拡張でき、切断や溶接市場で幅広いアプリケーションに使える。そのような高輝度ダイレクトダイオードレーザは、今後数四半期で市場投入される予定。TeraBlade-4000の中心波長は970nm、100µmデリバリファイバ。切断用には4㎜-mrad以下のビームパラメータ製品、リモート溶接用には6㎜-mrad以下も供給可能。モジュラーアーキテクチャであるので、TeraBladeプラットフォームは現場で使いやすく、より高出力にも拡張可能。
(詳細は、teradiode.com)