April, 17, 2014, 東京--QDレーザは、波長1064nmなど1µm帯のDFB(distributed feedback)レーザを搭載した、ピコ秒(ps)パルスドライバボードQC2D1x6xシリーズを商品化した。
近年、微細加工用のファイバレーザでは、駆動電流の直接変調による各種パルス発生が可能な半導体レーザをシード光源とするMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)型構成が多く用いられている。ガラス加工やマーキング等の加工品質の改善のため、加工材料への熱的な注入が抑制されるピコ秒領域のパルス適用が進展しており、直接変調で約50psの光パルスが発生可能なDFBレーザであるQLD1x6xシリーズには多くの注目が集まっている。一方で、半導体レーザを駆動する安定したパルスドライバの実現が1つの課題となっていた。
商品化したQC2D1x6xシリーズは、1µm帯のDFBレーザQLD1x6xシリーズを搭載し、50psの安定した光パルスを発生可能なドライバーボードで、加工用ファイバレーザ、計測およびセンシング等のアプリケーションに適合している。
特長
・安定な単一モード性を有するQLD1x6xシリーズのDFBレーザ搭載 (発振波長は1020~1180nmから選択可能)
・50ps(典型値)の光パルス発生、および、9nsまでのパルス幅可変、CW動作可能
・100mW(1064nm、50psパルス時の典型値)のピーク光出力
・シングルショットから250MHzまでの繰り返し周波数可変
・LD温度調整による精密な波長調整
・USBインタフェースによる、すべてのパラメータの制御性
・5V単一電源動作 QC2D1x6xシリーズは、2014年4月16~18日までPhotonix 2014で展示。