March, 22, 2018, Montreal--PyroGenesis Canada Incは、PyroGenesis Additiveがタングステンフリー金属粉末を積層造形(AM)業界に提供できるようになったと発表した。
「最終部分におけるタングステン含有の影響は深刻な結果となりうる」とパイロジェネシスのCTO、Pierre Carabinは指摘する。「タングステン含有は破壊の原因である。タングステンの融点がチタンの融点より高いので、AMプリンティングプロセス中にタングステンは溶けない。その結果、含有タングステンは、亀裂発生が優先的に起こる箇所となる。これは、突発的な故障につながり、特に航空宇宙産業では、受け入れがたいことは明らかである」。
パイロジェネシスは、プラズマ噴霧化の発明者であり、プラズマトーチ技術を熟知しているので、当初の設計を大幅に改善した。現在、タングステン含有がないチタン粉末を製造している。パイロジェネシスの品質制御プロセスは、いかなる形の汚染も徹底的に選別する。タングステンフリー粉末は、航空宇宙や医療業界が強く求めていた。
パイロジェネシス社長/CEO、P. Peter Pascali氏は「タングステンフリーノズルを使用する他のプラズマ噴霧化プロセスを知らない。タングステンノズルのプラズマトーチは、粉末に含有タングステンを混入させる危険性がある。当社には、もはやそのリスクはない」と語っている。「これは粉末製造における画期的な開発である。特筆すべきは、業界の重要な担い手にこの問題が認識されてわずか数ヶ月の短期間にパイロジェネシスが答を見つけ出すことができたことである。これは、複雑な問題に対するソリューションをパイロジェネシスが見いだせる力を強調するだけでなく、このようなソリューションがいかに経済的に価値ある代替につながるかということであり、潜在的なクライアントのこうした要件への対処に道を開くということである」と同氏は話している。
(詳細は、www.pyrogenesis.com)