September, 13, 2017, Friedberg--Voxeljetは、High Speed Sintering(HSS)プロセスを2017年11月に発売すると発表した。同プロセスは、Neil Hopkinson教授が最初に開発し、Evonikとラフバラー大学(Loughborough University)からvoxeljetにライセンス供与されている。voxeljetのバインダージェッティング技術と組み合わせることで、高速焼結プロセスは生産力のある精密技術に発展した。
現在、鋳造業に重点を置いているボクセルジェットの現在のソリューションに対して、新しいHSSプロセスは、特徴のある部品のプリントを可能にし、品質は選択レーザ焼結(SLS)、マルチジェットフュージョン、射出成形と同等になる。ブラケット、バクル、靴底および最終用途向け他の機能部品の多様な、完全機能プロトタイプが製造可能になる。HSSパーツのさらなるアプリケーション例には、自動車のインテリアデザインパーツや製品パッケージングデザインが含まれる。
「当社のエントリープラットフォームVX200と組み合わせた新しい高速焼結工程は、順応性のあるプロセスと機械パラメータに関して独自の柔軟性を提供している。プロセスやパラメータは、顧客が選択する材料によって調整可能である。ボクセルジェットは、PA12粉末を顧客に提供しているが、材料のオープンソースも認めており、新しい材料の試験と承認サービスも行う。当社の新しいモジュラーソフトウエア、ProPrintは、フルアクセス開発キットで提供可能。すなわち、ユーザは、システムをプログラムし、カスタムマクロスを追加できる。また、プロセスデータマイニング用のデータバンクも特徴となっており、これは顧客のニーズに合わせられる。さらに、エラストマも含めて、広範な3Dプリント可能な熱可塑性材料の利用、適用により、このプロセスは、材料サプライヤ、大学、他の研究所に適している」とCEO、Dr. Ingo Edererは説明している。
HSSの基盤は、voxeljetのコア技術、バインダージェッティングと同じである。この新しいプロセスは、高分子粉末、例えば、PA12、TPUの微細層を含む。その後でインクジェットプリントヘッドが選択的に赤外吸収液を、焼結が必要な粉末表面に直接堆積する。プリンティングプロセスにそれ以上の溶液は不要であるので、消耗品コストは最小に保たれる。構築エリアは次に赤外光が照射され、プリントされた液体がこのエネルギーを吸収し、次に下層の粉末を溶かし、焼結する。このプロセスが層ごとに繰り返され、最終的に機能プラスチック部品が形成される。