February, 18, 2025, 東京--日本酸素ホールディングスグループの日本産業ガス事業会社である大陽日酸株式会社は、米国の Phase3D社が開発した金属アディティブ・マニュファクチャリング(金属 AM)用造形品質モニタリングシステム「Fringe Inspection」の国内販売に向けた契約を締結した。
高い品質が求められる日本市場において、造形品質をモニタリングできるシステムを AM によるものづくりに必須のソリューションとして、大陽日酸は顧客に提案する。
システムの概要
Phase3D 社は、金属 AM に求められる欠陥検査の造形品質モニタリングシステムを提供している。同社製「Fringe Inspection」は、パターン投影(縞模様)を用いて、Laser Powder Bed Fusion 方式と Binder Jetting 方式の各層(造形層と粉末層)をミクロンオーダーで測定するシステム。従来、造形後に行っていた品質管理を造形中に行うことで、リアルタイムに異常を検出し、造形品質を向上させることができる。
同システムは、パターン投影用プロジェクタと読込用カメラで構成されており、顧客の 3D プリンタに後付可能。すでに 3D プリンタを導入し部品を造形している顧客も、新たな品質管理ツールとして使用できる。航空宇宙、医療、防衛など特に高品質が求められる分野において、大きな効果を発揮する。
※1 Laser Powder Bed Fusion 方式:金属粉末の薄い金属層を形成し、造形する部分にレーザを照射し溶融・凝固させ積層造形を行う 3D プリンティング方式。
※2 Binder Jetting 方式:金属粉末の薄い金属層を形成し、造形する部分にバインダーと呼ばれる結合剤を噴射し、固形化する 3D プリンティング方式。
(詳細は、https://www.tn-sanso.co.jp)