January, 15, 2025, Montreal--ペンシルベニア州に拠点を置き、装具・補綴物(O&P)業界向けのAMマシンを専門とする大手OEM、Filament Innovationsは、Dyze Designと戦略的パートナーシップを締結した。
このコラボレーションは、クラウド接続とリアルタイムデータ収集を備えたDyze DesignのAurora産業用モーションI/Oコントローラを統合することにより、3Dプリントされた補綴ソケットの製造を合理化することを目的としている。
Dyze Designの最新の最先端技術を活用することで、Filament Innovationsは機械の性能を向上させ、より正確なモーションコントロール、リアルタイムのセンサデータロギング、高度なin-situ部品分析を可能にする。これにより、補綴ソケット製造の生産速度、精度、品質が向上し、O&P業界の厳しい要件を満たすことができる。
「Auroraは、3Dプリンタのメインボードまたは3Dプリンタコントローラとも呼ばれる現在のモーションコントロールシステムの限界、特にリアルタイムのデータフィードバックとセンササポートの欠如に対処するために開発された」と、Dyze DesignのCTO、Philippe Carrierは話している。「Auroraを使用すると、機械メーカーや3Dプリンティングオペレータは、PLCなどの従来の産業用コントローラーと比較して手頃な価格を維持しながら、スループットを向上させ、即時のフィードバックを受け取り、問題を迅速に解決できる。これは、積層造形を大規模な最終用途の産業アプリケーションにとって真に実行可能なソリューションにするための大きな前進である。」
Auroraは、アディティブマニュファクチャリング(AM)の産業ユーザーや専門家向けに特別に設計されている。4 年間の綿密な開発を経て、2 段階の位置フィードバックシステム、リアルタイムデータロギング、インプロセスおよびポストプロセス部品分析などの高度な機能を導入した。これらの機能により、ユーザは生産プロセスを視覚化、検証、最適化することができ、プリント失敗のリスクを大幅に減らし、部品生産の再現性を向上させることができる。
Filament InnovationsのMBA、PhD、最高経営責任者(CEO)、Dr. Michael Gorskiは、「このパートナーシップにより、当社は補綴ソケット製造のためのクラス最高のソリューションを提供することができる。これは、高品質でカスタムフィットの補綴物を迅速かつ効率的に提供するという当社の使命において重要である。Dyze Designの技術は、顧客やO&P業界全体の進化するニーズを満たすのに役立つ。Filament Innovationsは、3Dプリンタの構築に9年以上の経験があり、これは、顧客がOSに何を求めているかを理解するために9年間の経験があることを意味する。Dyze Designと連携して、顧客が実際に使いたいと思うOS、機械制御システム、インタフェースを作成することができた。Auroraシステムにより、プリントされたオブジェクトの検証レポートを作成し、合理化されたユーザインタフェースを実現し、顧客がマシンに求める「プッシュボタンで結果を得る」OSを全体的に持つことができるようになった。この制御システムは、3Dプリンティングをライフサイクルの次の段階に押し上げる。と言うのは、それが現実の問題を解決しているからである。すなわち、3Dプリンタに顧客が求めるものを提供するからである。」
Dyze Auroraの進展は、2020年に新しいセンサタイプを3Dプリンティング押出システム(プリントヘッドまたはツールヘッド)に統合するというビジョンから始まった。時を経るにつれて、このビジョンは拡大し、高度なセンサ機能だけでなく、in-situモニタリングを提供する包括的なデータロギングおよび視覚化機能を含む完全なモーションコントローラーエコシステムに進化し、マシン制御とパフォーマンスの新たな基準を打ち立てた。
両社のコラボレーションは、イノベーションとヘルスケア分野におけるAMの能力向上に対する共通のコミットメントを反映している。特殊なアプリケーションに3Dプリンティングを採用する業界が増えるにつれ、Auroraのようなスマートモーションコントローラの統合は、AMの全体的な部品品質と生産効率の向上に役立つと見られている。