Business/Market 詳細

3D4MECとFraunhoferIAPT、協力して真鍮の3Dプリンティングプロセスを強化

October, 16, 2024, Hamburg--金属積層造形のリーダー3D4MECは、Fraunhofer積層造形技術IAPTと提携した。FraunhoferIAPTは、アディティブ・マニュファクチャリング(AM)の工業化に研究開発を注力している。
パートナーは共同で、3D4BRASSプリンタ用の高度なin-situ光学モニタリングシステムの開発を目指している。この協働には、Thetascan GmbHも関与している。同社は、真鍮のような複雑な材料の積層造形プロセスの安定性と信頼性を向上させることを目的とした光学システムを提供する。

革新的なin-situモニタリングシステムは、選択的レーザ溶融プロセス中にリアルタイムの欠陥を検出するように設計されており、製造されたコンポーネントの品質と再現性を大幅に向上させる。FraunhoferIAPTのL-PBF – In-situモニタリングおよびプロセス制御部門は、金属3Dプリンティングの新技術の開発に高度な科学的専門知識を提供する。また、このプロジェクトでは、3D光トモグラフィ(3D-OT)の進化版の機能も探求し、システムのモニタリング機能をさらに拡大する。

「FraunhoferIAPTおよびThetascanとの協働は、3D4MECにとって、過去数年にわたって多額の投資を行ってきたR&Dへのコミットメントを強化する絶好の機会である。この相乗効果により、われわれはクライアントと市場の特定のニーズを満たす、特殊材料向けのカスタマイズされた積層造形ソリューションを開発することを目指している」と、3D4MECのマネージングディレクタFabrizio Marino Corsiniは話している。

「3D4MECでは、レーザ粉末床溶融におけるデータに基づく品質管理のための拡張センサ統合と複数のセンシング技術の融合により、光トモグラフィ技術の最先端を超えてさらなる発展を進めるための優れたパートナーを見つけた。このプロジェクトは、ThetaScanを使用した光トモグラフィに関する以前の調査からも恩恵を受ける見込である」と、FraunhoferIAPTのL-PBFのIn-situモニタリングおよびプロセス制御の科学助手、Dennis Jutkuhnはコメントしている。

この革新的な技術の統合により、3D4MECは、真鍮の3Dプリンティング中のプロセス欠陥をリアルタイムで監視および修正し、材料の無駄を減らし、エネルギー効率を向上させることができる独自のソリューションを世界中に提供できるようになる。このプロジェクトは、部品の品質を向上させるだけでなく、産業市場の最新の要求に合わせて、生産プロセスの持続可能性にも大きな影響を与えることになる。