ハイブリッドAM市場、2030年に9億4860万ドル

June, 8, 2023, San Francisco--Grand View Researchのレポートによると、世界のハイブリッド積層造形(AM)市場規模は、2023ｰ2030年にCAGR 22.2%成長で2030年に9億4860万ドルに達する見込である。
航空宇宙、医療、自動車分野におけるハイブリッドAM製造の増加が市場の成長の原動力になると予想されている。

様々な産業でカスタマイズされた製品の需要増が、ハイブリッドAMを含む新しい製造法の開発につながっている。この技術は、従来の減法製造と積層造形法を組み合わせて、複雑､高品質、カスタマイズ製品を製造する。カスタマイズに加えてハイブリッド製造には、他の利点がある。材料の無駄削減、製造速度改善、コスト低減などである。

ハイブリッドAM市場レポートのハイライト
・材料ベースではチタンセグメントが、予測期間に23.4%の最高CAGRで拡大する見込である。チタンは、3Dプリンティングにおける利用に非常に有望な材料として登場してきた。ステンレンススチールに比べて、その高い強度重量比、傑出した機械的強度、優れた耐腐食性のためである。Ti-6Al-4VおよびTi-6Al-4V ELIなど、複数のタイプのチタン合金が、ハイブリッドAMで一般に利用されている。
・最終利用では、航空宇宙セグメントが、2022年に43.1%の最高収益シェアだった。新しい複合材料、線維金属ラミネート、マグネシウム合金、ハイパフォーマンスポリマ、構造的、電気的、熱的特性の多機能材料などの開発が、持続可能性が高い小型で軽量な航空宇宙コンポーネントの実現を促進する。
・2022年、北米が、39.8%の最大シェアであり、予測期間にもその位置は変わらないと予想されている。大規模自動車工場、機械&工具メーカー、十分に確立されたエレクトロニクス、防衛、ヘルスケア、エネルギー、航空宇宙産業の存在が､同地域でハイブリッドAM需要を牽引している。
・2022年4月、金属粉末の大手生産社Höganäs ABは、チタン粉末導入により積層造形市場への拡大を発表した。この展開は、同社の取組で大きなマイルストーンである。同社は、3Dプリンティングアプリケーション向けに伸び続ける需要に対処するために幅広い範囲の高品質金属粉末を供給することを考えている。Höganäsからの新しいチタン粉末シリーズは、特に積層造形向けに設計されており、顧客にコスト効率の優れた高信頼プリンティングニーズ向けソリューションを提供する。