February, 8, 2022, Bath--ドイツのハイテクスタートアップ、Fusion Bionicは、MOEWEオプティカルソリューションとの提携を発表した。
Fusion Bionicは、生体模倣表面製造向けのシステムを開発、販売している。MOEWEオプティカルソリューションは、ポリゴンベースレーザ微細加工システムの主要メーカー。両社は、表面処理と機能化のための超高速システムを実現するために協力する
レーザ技術を使った表面機能化は、現在、産業利用が普及している機能コーティングの代替ソリューションとなる。しかし、これらの機能コーティングの多くは、REACH 適合性を満たしておらず、極めて劣化プロセスの影響を受けやすい。
Fraunhofer 材料とビーム技術研究所IWSのスピンオフ、Fusion Bionicは、レーザ表面テクスチャリングにより、機能表面に代替アプローチを提供する。独自のレーザ技術、Direct Laser Interference Patterning(DLIP)を使うことでハイパフォーマンス表面が達成でき、自己洗浄特性、防氷特性、摩擦低減、接触パフォーマンス改善が得られる。
「レーザ生成機能表面の商用活用は、レーザ加工技術が相対的に遅いために、長い間、達成が困難だった。これは、DLIP技術を使うことで解決された。これにより、1㎡/分のスピードで機能表面を作製できる。Fusion Bionicは、設立以来、様々な製品で、DLIP技術の商用化を促進している」と同社CEO/共同創始者、Tim Kunzeは、コメントしている。
MOEWEとの提携は、始まったばかりだが、2つの先進的レーザ技術、ポリゴンスキャニグとDLIPの組合せにより、可能な加工速度を著しく増強する。
「われわれのポリゴンベースビーム偏向システムの利点は、特にハイパワーレーザとの組合せで、明らかになる。一方では、2~3kWまでの中パワーのレーザシステムは、確立されたレーザメーカーの多くのアプリケーションラボに見られる。20kWの開発を狙うFraunhoferなど研究施設にも見られる。Fusion Bionicとの提携は、独自のDLIP技術とわれわれの先進的ポリゴンスキャニングソリューションにより、これらのパワーがさらに利用しやすくなる。MOEWEでは、Fusion Bionicで可能になる境界を押し広げたいと考えている」とMOEWE共同創始者/CVO、Andre Streek教授は説明している。
「われわれのアプリケーションセンタで、われわれは、MOEWEの協力者とともに、3㎡/分までの加工速度を、最近実証した。これは、さらなる技術の拡大を見通す大成功である。われわれは、ポリゴンDLIP技術の商用実装でMOEWEとの協働を開始した。これは、光学ソリューションCOREultraを通じて今年後半に市場に投入される」とFusion Bionicの共同創始者、、研究ディレクタ、Dr. Sabri Alamriは話している。
Fusion Bionicが開発した先進的ポリゴン-DLIP技術にレーザサプライヤ、Edgewave GmbHがすでに関心を示している。レーザメーカーは、シリーズPX600マルチ-100Wレーザシステムを供給し、ポリゴン-DLIPアプローチとの組合せでそのパフォーマンスをベンチマークする。
両者の提携により、迅速なgo-to-marketが可能になり、Fusion Bionicの先進的マイクロテクスチャリングソリューションの全潜在力を解放することができる。
(詳細は、https://fusionbionic.com/)