February, 12, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「3Dプリンティング金属市場、形態(粉体、フィラメント)、技術(PBF、DED、バインダージェッティング、金属押出),金属タイプ(チタン、ニッケル、ステンレス鋼、アルミニウム)、エンドユース産業(A&D、自動車、医療&歯科)ごと,地域、2024年までのグローバル予測」によると、3Dプリンティング金属市場は、2019年の7億7400万ドルから、2019-2024年にCAGR 32.5%成長で、2024年には31億5900万ドルに達する見込である。この市場の成長は、航空宇宙&防衛、自動車最終利用産業からの需要増によるものである。
予測期間で粉体セグメントが最大セグメント
金属の粉体形状は、複雑な形状で高密度製品を形成できるので、エンジンパーツやコンポーネント製造に用いられる。これらの製品は、一般に強力であり、長期にわたり摩耗に耐えることができる。したがって、これらの製品の需要は、粉体形状の金属需要を押し上げる。
技術では、粉末床溶融結合が予測期間に3Dプリンティング金属の最大セグメントと予測されている
技術ごとでは、3Dプリンティング金属市場は、粉末床溶融結合、直接エネルギー堆積、バインダージェッティング(結合剤噴射)、金属押出、その他に分けられる。粉末床溶融結合セグメントは最速成長が予測されている。航空宇宙&防衛、自動車産業からの金属粉体需要が増加しているためである。
タイプごとではチタンセグメントが、予測期間に3Dプリンティング金属市場で最大シェア
金属3Dプリンティングは、航空宇宙&防衛産業により多くの地域で広く採用されている。チタンとその合金は、主にエンジンコンポーネントなど航空宇宙工学アプリケーションで主に利用されている。それらが高強度、軽量で、腐食耐性が高いためである。また、生体適合的であるため、整形外科や歯科のインプラント、人工膝や股関節置換術でも利用される。
航空宇宙&防衛産業が最速成長エンドユース産業
エンドユース産業では、航空宇宙&防衛産業が3Dプリンティング金属市場の最速成長セグメントと予測されている。金属3Dプリンティングは、燃料ノズル、他の重要エンジンコンポーネントのプリントに使用されている。これらは、高い精度と正確さが求められるからである。3Dプリンティングは、航空機の全般的な重量を減らし、燃料消費削減に貢献する。3Dプリンティング金属は、相互設置リフレクタやフィーダーを持つサテライト(人工衛星)の特殊取付金具の製造にも用いられる。3Dプリントブラケットにより、サテライトメーカーは、型設計や製造工程を変える必要なく、小さな部品やコンポーネントを適合させられる。
北米が3Dプリンティング金属市場の最大シェア
北米が、3Dプリンティング金属の主要地域市場とみなされている。ほとんどの研究活動や新製品開発は、北米に限定されているからである。また、今後も、他の地域に比べて北米は最も優位を占める地域になる。APACの3Dプリンティング市場は、変わらず最速成長市場である。