レーザ技術市場､2024年までに169億ドル規模に

January, 7, 2019, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)は､レポート､｢レーザ技術市場､タイプ(CO2レーザ､ファイバレーザ､固体レーザ)､収益(レーザ収益､システム収益)､アプリケーション(レーザ加工､光通信)､エンドユーザー､地域毎の2024年までのグローバル予測｣を発表した。
　同レポートによると､レーザ技術市場全体は、2018年の129億ドルから、CAGR 4.65％で、2024年には169億ドルに達する見込みである。ヘルスケア業からの膨大な需要、従来の材料加工技術に対して大幅に強化された性能、ナノデバイスおよびマイクロデバイス製造へのシフトなどが、この市場成長の主因。

2023年までにCO2レーザタイプがレーザ技術市場で大きなシェアを獲得
　CO2レーザタイプは、レーザ技術市場で最大シェアを占める。市場規模で、CO2レーザの首位は、密封型レーザで極めてコンパクトなサイズ、幅広い波長に適していること、それに切断、溶接、構造化、穴あけ、レーザマーキングアプリケーションに利用できることによるものである。CO2レーザは、ハイパワー連続波であり、商用、産業用、軍用アプリケーションに広く用いられている。

2018-2024に最高CAGR成長は、最終利用「その他」カテゴリ
　「他」のエンドユーザーカテゴリ市場は、2018-2024年に最高CAGR成長が見込まれている。石油&ガス、鉄&スチール、タバコ、ガラス、木材、小売り、プラスチックエンドユーザー産業は、「他」のエンドユーザーカテゴリ市場の成長に寄与する。小売りセグメントでは、レーザ技術は、バーコードスキャニング、バーコードマーキング、宣伝、セキュリティシステムなどのアプリケーションに用いられる。ガラスセグメントでは、レーザ技術は、製造中の破損やマイクロクラックの危険を防止する。

APACにおけるレーザ技術市場が予測期間に最高CAGR
　APACにおけるレーザ技術市場は、予測期間に最高CAGR成長が見込まれている。半導体、自動車、産業および通信業界からコスト効果が高く、高速加工レーザ装置に対する継続的な需要が、APACにおけるレーザ技術市場の成長を促進すると見られている。APACは、他の地域と比較して、レーザ技術製品とソリューションの採用が先行している。同地域の膨大な人口、R&D投資の増加、成長が続く製造およびエレクトロニクス分野が、レーザ技術市場の成長を牽引すると予測されている｡