February, 23, 2017, San Francisco--グランドビューリサーチ(Grand View Research)のレポートによると、世界のレーザ切断装置市場は2024年に67億2000万ドルに達する見込みである。ファイバ、CO2、YAGレーザの利用が、コンシューマエレクトロニクスや産業分野で増加しており、それがレーザ切断市場の成長を後押ししている。
コンシューマエレクトロニクスは、最速成長分野と見なされている。これは、切断、溶接、エッチングなどの材料加工アプリケーションでレーザの導入が増えているためである。さらに、高出力と効率ベースの切断機の需要が、予測期間で、レーザ切断装置の需要を押し上げる。
特注3Dガラスコンポーネント製造最適化のための新しいレーザ開発、従来の半導体レーザから量子カスケードレーザ(QCL)への移行が、こうした装置の需要を後押ししている。レーザ技術の継続的進歩により、メーカーはR&Dに積極投資して競争優位性を得ようとしている。さらに、最終利用産業は、従来の切断技術をレーザ切断に置き換えようとしている、これは高速切断と穴あけ需要のためである。
調査の要点
・ガスレーザは、2016-2024年にCAGR 9.4%成長と推定されている。これらのレーザは、ホログラム、色素レーザポンピング、バーコード読み取り、レーザプリンティングの加工機や装置改善のために需要が増えている。
・溶断プロセスは、2016-2024年の期間にCAGR 9.4%を上回る成長、最速成長セグメントと予測されている。溶断は、薄板切断に適した、実質的に非酸素先端となる利点がある。
・産業分野は、予測期間で市場で優勢を占めると予測されている。製造工程の自動化トレンドの進行が、レーザ切断装置需要を押し上げる。こうした装置は、パーツやパタンを高速で正確に切断し、一貫性のある結果をもたらす。
・APACレーザ切断装置産業は、最大市場を維持すると見られている。これは、GDPの増加、地域の製造業の急拡大によるものである。さらに、この地域は、半導体、コンシューマエレクトロニクス、自動車部品の製造でレーザ切断を使う産業が力強い。これらの分野が拡大するにともない、この地域のレーザ切断装置需要も増加する。