January, 19, 2024, 東京/札幌--NEDOが委託する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の一環で、北海道大学、BIPROGY株式会社、株式会社テクノフェイスは、触覚情報と診察動画を統合し、遠隔の医師間で共有する遠隔触診システムを開発した。
北海道大学病院(北海道札幌市)、帯広厚生病院(北海道帯広市)、函館中央病院(北海道函館市)の3拠点を結んだ遠隔触診の実証に成功した。
同システムは、画像、音声、触感などのデータを統合的に解析するマルチモーダル信号を動画のフレーム単位で統合・同期し、5Gで伝送するものである。マルチモーダル信号が、動画ストリーミングの既存フォーマットに統合されることで、通信品質を決める要素が帯域と遅延のみに単純化される。これにより、マルチモーダル信号をリアルタイムに扱うだけでなく、データベース化して蓄積・配信・再現でき、医療手技の定量化や教育用途など、新しい利用機会をもたらすことが見込まれる。研究グループは、このシステムの普及促進やユーザとの価値共創を目指し、本格運用や関連技術の展開を2024年度以降に予定している。
(詳細は、https://www.hokudai.ac.jp)