November, 12, 2014, Dusseldorf--フランウンホーファーIISの研究チームは、取得した全画像を組み合わせてパノラマ画像にする新しいソフトウエアプログラム、Endoramaを開発した。
尿に血液が混ざるようなことがあると、これは膀胱ガンの兆候かも知れない。医者はカメラ付きの内視鏡を患者の膀胱に挿入して組織を調べ異常な変化を探す。問題は、カメラが捉えた臓器壁の非常に小さな部分しか見えないことだ。膀胱壁の全域を調べることは非常に難しい。
「Endoramaソフトウエアプログラムは、全ての記録画像を1つの大きなパノラマ画像に組み立てる、しかもリアルタイムで」とIIS主席研究者、グループマネージャ、Dr. Thomas Wittenbergは説明している。将来、医者は膀胱全体を一目で見られるようになる。
このようなパノラマを準備するためには内視鏡のカメラは1秒に約25の写真を撮り相互に重ねる。ソフトウエアが画像から顕著な特徴を探し、これらの構造に基づいて完全な1枚の写真にまとめる。通常の写真ではパノラマ画像は一般的で、例えばスマートフォンで適切なアプリケーションを使って撮れるが、内視鏡のイメージングとなると多くの課題がある。一般に、これらの画像は光学的な激しく歪んでおり、解像度が低く、画像のコントラストさえ照明が一様でないため、比較的小さい。加えて、膀胱の構造的表現がはっきりしない。したがって、重ねる画像を編集するためのベースになる明確なポイントを見つけることが重要になる。Endoramaは、この全てを可能にする。まず、ソフトウエアは光学的な歪を修正し、非均一照明に起因する影を相殺し、様々なコンピュータプロセスで画像を組み立てる。1つのプロセスが指定された画像の特徴を探す、例えば膀胱壁の血管構造。別のプロセスで画像を組織的にまとめる。そうしながら、これらのプロセスは、複雑な膀胱の形状も考慮に入れる。
Endoramaはすでに最初のテストで成功している。