Science/Research 詳細

ラマン分光法応用消化管生組織のガン病変の迅速評価技術開発

July, 3, 2023, 東京--昭和大学の伊藤寛晃准教授(先端がん治療研究所)を中⼼とした研究グループは、JSR株式会社、BaySpec Inc.、株式会社富士テクニカルリサーチ、埼玉県立がんセンターと共同で、ラマン分光法を応用した食道・胃生組織のがん病変の迅速評価技術を開発した。
この技術は、内視鏡検査や手術などにおける生体のリアルタイム診断を実現するための重要な基礎技術になりえると期待される。
研究成果は、2023年5月28日(米国東部時間)に国際学術誌『World Journal of Gastroenterology』のオンライン版に掲載された。

研究成果
18組織すべてからラマン散乱光波形を記録することができた。18組織すべてにおいて熱損傷等は発生せず、問題なく病理組織検査を行うことができた。ラマン散乱光波形と病理組織診断を比較すると、食道、胃それぞれのラマン散乱光波形パターンの特定の部位に適切な条件を設定することで、病理組織検査とほぼ同等の精度でガンの範囲を特定することができた。
(詳細は、https://www.u-presscenter.jp)