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再生医療用細胞レシピをロボットとAIが自律的に試行錯誤

June, 30, 2022, 和光--理化学研究所(理研)他の共同研究グループは、細胞培養の条件検討を自律的に試行錯誤するロボット・AIシステムを開発し、実際に再生医療で用いられる細胞培養のレシピを改善させることに成功した。

この研究成果は、科学実験のデザインと実行を自動化する要素技術となり、生命科学実験全般の効率的な試行錯誤や再現性の向上に貢献すると期待できる。

今回、共同研究グループは、高精度な生命科学実験動作が可能な汎用ヒト型ロボットLabDroid「まほろ」と新たに開発した人工知能(AI)ソフトウェア(最適化アルゴリズム)を組み合わせたシステムを設計し、このシステムがiPS細胞(人工多能性幹細胞)から網膜色素上皮細胞(RPE細胞)への分化誘導工程において、分化誘導効率を高める培養条件を人間の介在なしに自律的に発見できることを実証した。

研究成果は、科学雑誌『eLife』(6月28日付:日本時間6月28日午後4時)に掲載された。

研究グループ
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクト(研究当時)の神田元紀上級研究員(研究当時、現バイオコンピューティング研究チーム上級研究員)、髙橋政代プロジェクトリーダー(研究当時、現バトンゾーン研究推進プログラム眼科領域遺伝子細胞治療研究チーム客員研究員、株式会社VC Cell Therapy代表取締役)、バイオコンピューティング研究チームの髙橋恒一チームリーダー、ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社の夏目徹取締役、エピストラ株式会社の都築拓取締役・CTO、小澤陽介代表取締役・CEO他

(詳細は、https://www.riken.jp)