レンズレス迅速､ロバスト､ローコスト微生物同定デバイス

May, 12, 2022, Grenoble--CEA-Leti とCEA-Irigは､サハラ以南のアフリカ､特に過酷な気候で使用するように改良されるレンズレスイメージャを開発した｡そのローコストデバイスは､菌種を素早く同定できる｡

抗菌薬耐性が急速に主要な公共衛生問題になりつつある｡WHOによると､何もしなければ､2025年までに薬剤耐性疾患により数100万人が死亡する｡バクテリア特定に一般に使用されている質量分光技術は､高価な装置､開発途上国には高価すぎる｡高速､効果的､手頃な価格の診断システムは､世界のある地域では大変革になる｡数年間のCEA研究が､LensFree､レンズレスイメージングシステムを生み出した｡EU Simbleプロジェクトのための研究でCEAは現在､その装置をサハラ以南のアフリカでの使用に最適化しようとしている｡

この新しいデバイスでは､バクテリアコロニーをセミコヒレント光源で照射し､光を散乱させて独自の光学指標に入れる｡次に､これを分析して菌種を同定する｡さらに､各菌種の回折パン特性をCMOSセンサに記録し､次に人工知能アルゴリズムで分析される｡ラボの菌種データベースを使用すると､そのアルゴリズムは､95%以上の精度となる｡そのパフォーマンスは､多様なサンプルに広く触れれば触れるほど改善が進む｡デバイス自体は｢熱帯化｣される｡つまり､ホコリや湿気に耐えられるように最適化され､不安定な電源でスイッチが切れる｡

従来の分光計に必要な細胞培養は､24時間かかる｡このローコストのデバイスは高速であり､最高の処置が処方できるようにバクテリアの迅速同定に役立つ｡それが高速で効率的であることが明らかになると､最初にBurkina Faso およびBeninで発売される｡しかし､最終的には､開発途上地域以外でも使用できるようになる｡

(詳細は､https://www.leti-cea.com)