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UIC、将来の膵臓ガン治療に有望な成果

April, 15, 2022, Chicago--イリノイ大学シカゴ校(UIC)医学部の研究者は、いずれ膵臓ガン治療に望みを与えるかも知れない化合物を開発した。

実験化合物の前臨床試験は、膵臓ガンのマウスの平均生存時間を2倍にすることを示している。その生存時間は、免疫療法と組み合わせるとさらに拡大した。

UIC医学部の外科教授、Ajay Ranaをリーダーとするチーム、およびイリノイ大学ガンセンタのメンバーは、その研究が実験と、化合物XP-524がどのように働くかを説明している。

XP-524は、複数の腫瘍型、ブロモドメイン、超末端モチーフ(BET)、ヒストン・アセチルトランスフォラーゼEP300/CBP (EP300)の形成に関わる2つのタンパク質を変化させる。この化合物は、これらのタンパク質をプロックし、最も一般的な膵臓ガン、膵管腺ガンに対する免疫反応再開を助ける。

研究では、チームは、XP-524が、膵臓腫瘍を免疫チェックポイント療法に敏感にさせることを確認した。これは、特殊なタイプの免疫療法で、身体がガン細胞を認識し、闘うことを助ける。

「その病気のラボモデルで、生存の延長に加えて、われわれはXP-524が、抗PD1抗体と組み合わせて使用される時に、免疫反応のスイッチを入れ、マウスモデルで生存期間中央値が2倍以上になることを確認した。膵臓腫瘍が免疫チェックポイント抑制剤に敏感になるようにするのは有用な戦略となる」と同氏は説明している。

現在、膵臓ガンには効果的な処置は存在しない。膵臓ガンは、化学療法、放射線治療、免疫療法に耐性があるので、全ステージ統合で5年生存率は11%、そのガンが広がっていると5%以下である。研究では、Ranaの説明では、XP-524は、膵臓腫瘍を再プログラムして生存を延ばす。

「BET抑制剤は、膵臓ガン治療に有望であることを示している。その病気のプロセス2つの側面を同時標的にすることでわれわれは、臨床的に効果がある処置に可能性があると見ている」(Rana)

以前、他のBET抑制剤に関わる臨床試験は中止になった。高毒性と限られた臨床効果のためである。しかし、そのデータが示唆するところは、BET抑制剤は、他の処置と組み合わせることで効果が現れるかも知れないと言うものである。Ranaによると、これにより研究者は、統合アプローチを研究することになった。
(詳細は、https://today.uic.edu)