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革新的シリコンナノチップで生体の組織を再プログラム

December, 15, 2021, Indianapolis--皮膚組織を血管や神経細胞に変えることができるシリコンデバイスは、プロトタイプから標準製造に進化した。すなわち、今では、それは一貫した、再現性のある方法で利用できる。
 Nature Protocolsに報告されたように、この研究は、インディアナ医科大学の研究者が開発したもので、そのデバイスは、様々な健康懸念を持つ人々の治療として潜在的な利用に大きく近づいた。

その技術は、組織ナノトランスフェクション(TNT)と言い、非侵襲的なナノチップデバイスである。これは、無害な電気スパークを利用して、1秒以下で特異遺伝子を供給し、組織機能を再プログラムすることができる。研究室では、そのデバイは、皮膚組織を血管に変換して重傷の脚を修復することに成功している。同技術は、現在、様々な種類の治療で組織再プログラムに利用されている。例えば、脳卒中による脳損傷の修復、糖尿病による神経損傷の阻止あるいは回復など。

インディアナ医科大学(IU School of Medicine)、名誉教授、インディアナ再生医療&エンジニアリングセンタディレクタ、Chandan Senは、「これら組織ナノトランスフェクションを正確に実行する方法についてのこの報告により、他の研究者が、再生医療のこの新しい開発に参加できるようになる」とコメントしている。
 同氏は、IU Precision Health Initiativeの再生医療とエンジニアリング科学ピラーのリーダー、論文の筆頭著者。

「この小さなシリコンチップは、生きた人体の部分の機能を変えるナノテクノロジーを可能にする。例えば、人の血管が、交通事故により損傷を受け、血液供給を必要としているなら、われわれは、もはや既存の血管に依存しない、それは押しつぶされているからである。しかし、われわれは皮膚組織を血管に変換して、危険にさらされた脚を救うことができる」(Sen)。

論文では、研究チームは、チップの製法についてエンジニアリングの詳細を示した。

Senによると、この製造情報は、チップのさらなる発展につながる。いずれ、世界中の多くの設定で臨床的に利用されることを期待している。

Senによると、一年以内に、そのチップのFDA承認獲得を見込んでいる。FDA承認が得られると、そのデバイスは、臨床研究で利用可能になる。病院、ヘルスセンタ、緊急治療室、および最初の応答者、軍による、他の緊急事態の患者を含め、利用される。
(詳細は、https://news.iu.edu/)