October, 13, 2017, Carlsbad--カリフォルニアの臨床病期バイオテクノロジー会社、インターナショナルステムセルコーポレーション(ISCO)は、肝臓組織の3Dバイオプリンティングで大きく前進したと発表した。同社は、新しい幹細胞ベースの治療および生体医療製品を開発している。
ISCOのR&Dチームは、独自の肝臓前駆細胞(LPC)を利用する3Dバイオプリンタを開発した。LPCは、胆管細胞、肝細胞、星細胞に分化する。3D肝臓に似た構造がLPCから造られると、損傷を受けた肝臓に移植され、様々な肝臓病の治療ができると見られている。LPCは、人の胚細胞、人工多機能性あるいは単為発生幹細胞を含め、どんな多能性幹細胞からでも抽出できる。これにはISCO独自の高効率、スケーラブルな分化法を使用する。
ISCOのEVP、チーフサイエンティフィックオフィサー、Russell Kern, PhD.は、「3D肝臓組織を作る新しい効率的な技術は、肝臓機能保持のために損傷を受けた組織を置き換えることができる。加えて、開発された肝臓組織は潜在的に、肝臓治療で利用できるだけでなく、薬剤スクリーニングのモデルとして薬剤発見にも利用できる。これはISCOにとって、数10億ドル市場を開く。われわれはすでに、肝臓前駆細胞の万能細胞バンクを開発している。肝硬変や線維症など、肝臓疾患の様々なモデルで細胞の安全性と有効性のテストに進んでいく」と話している。