March, 15, 2017, Ithaca--腹痛と下痢が起こる炎症性腸疾患(IBD)の一種、クローン病の患者は、間接の痛みも経験する。クローン病では、免疫系が腹だけでなく、筋骨格系も攻撃するので、脊椎関節炎にもなり、脊椎や間接が疼痛状態に陥る。
この無関係に見られる兆候間の関連について研究発表が行われた。新技術では、クローン病患者に見つかった一種のE. coliバクテリアが脊椎関節炎に関わる炎症を引き起こすと、研究チームは明らかにした。
研究チームは、IBD患者からの糞試料を使って、抗体、免疫グロブリンA(IgA)で覆われた消化管のバクテリアを確認した。フローサイトメトリ、ここではIgAコートのバクテリア種を発見するために蛍光プローブを使い、研究チームは、クローン病と脊椎関節炎の両方の患者の糞試料にIgAコートE. coliがたくさんあることを発見した。患者の試料とマウスモデルを使い、研究チームは、これらのバクテリアを炎症の調整に一役買う細胞に関連付けた。この細胞は、自己免疫異常の人ではTh17細胞として知られ、炎症を調整する。
クローン病と脊椎関節炎の患者がTh17細胞のレベルが高く、IL-23というタンパク質がその活動の引き金となることが研究により明らかになった。クローン病のためにウステキヌマブというアンチIL-23薬剤が最近FDA承認となっており、研究成果はこれらの患者の腹部と関節の両方の兆候をターゲットにする治療を医師が選択する際に役立つ可能性がある。
Dr. Kenneth Simpsonは、「炎症を起こすバクテリアの力を阻止することができれば、クローン病や脊椎関節炎を鎮静化させることができる可能性がある」と語っている。
(詳細は、www.cornell.edu)