January, 30, 2017, Dublin--メドトロニック(Medtronic plc)は、Visualase MRIガイド・レーザアブレーションシステムを使用した初めての治療がロチェスタのMayo Clinic、中枢SLATE (Stereotactic Laser Ablation for Temporal Lobe Epilepsy)治験で行われたと発表した。SLATE治験は、薬物抵抗性側頭葉内側てんかん(MTLE)患者治療向けに現在市場投入されているVisualaseシステムの拡張適応をサポートするために設計されている。
米国には約300万人のてんかん患者が存在し、MTLEが最も一般的な部分/局在関連てんかんである。少なくとも1/3のMTLE患者が薬物抵抗性と推定され、抗てんかん薬を使用しても継続的に発作が起こっている。
「この研究で収集したデータは、今回の新たな適用で機器のリスクと利点の包括的な評価を可能にし、治療を行う医師がその利用について熟知できるようにする」と共同主席研究者、トマスジェファソン大学のRobert Gross神経科教授はコメントしている。
治験中、成人の薬物抵抗性MTLE患者、約120名が米国の選定てんかんセンタで治療を受ける。Visualase治療後、被験者は12カ月追跡調査され、発作が起こらないこと、QOL、有害事象、神経心理学的転帰の評価が行われる。
Medtronic Visualase System
Visualase MRIガイド・レーザアブレーションシステムは、神経外科や他の外科専門医で軟組織を壊死または凝固させることを目的として、FDAの認可を受けている。低侵襲的治療により、レーザエネルギーはレーザ照射機を用いて目標エリアに供給される。光がレーザ照射機により供給されると、目標エリアの温度が上昇し始め、リアルタイムMRIガイダンス下で不要な軟組織を破壊する。
Visualaseは、てんかん治療用では、認可を受けておらず、てんかん治療のVisalaseは、米国のみで研究用途で使用されている。