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デジタル倒立顕微鏡、スマートイメージングシステム「ECLIPSE Ji」を発売

September, 22, 2023, 東京--株式会社ニコンの子会社、株式会社ニコンソリューションズは、AIにより画像の取得・解析を自動化させ、ガンや神経疾患、感染症などの病気のメカニズム解明や創薬の研究開発を加速させるデジタル倒立顕微鏡、スマートイメージングシステム「ECLIPSE Jiを9月8日から発売すると発表した。

「ECLIPSE Ji」は顕微鏡でありながら接眼レンズのないデザインが特長で、同時発売する、画像統合ソフトウエア「NIS-Elements SE」(別売)と合わせて使用することで、画像の取得から解析、データ表示までを定型化したアッセイが可能。

主な特長
1. AIで顕微鏡操作を自動化し、サンプルセットからレポート出力までを効率化
ウェルプレートを「ECLIPSE Ji」に設置しアッセイを選択、基本情報を入力すると、AIが自動でフォーカスや露光条件の設定などを行い、アッセイに最適な画像の取得・解析やデータを抽出。AIによる顕微鏡操作の自動化で、サンプルセットからレポートの出力までを一貫して効率化し、ユーザーのワークフローを改善する。また、画像解析アルゴリズムを構築する必要がないため、専門知識がなくても利用できるほか、AIによる自動操作は人によるばらつきがないため、解析成功率の向上が期待できる。

2. 1つの細胞から集団までを可視化し、ユーザーのデータ分析を促進
直感的な操作ができるGUIを採用している。グラフ上の任意の箇所を選択すると、該当する細胞がハイライトされるなど、ウェルプレートの状況をさまざまな方法で表示。また、細胞単位のデータをもとに、通常のデータから離れた「外れ値」の分析や、細胞の集団としての傾向を捉えることも可能。ユーザーのデータ分析を支援するさまざまなツールを備え、研究開発の効率化や加速に寄与する。

3. 装置の拡張性を高め、研究ニーズに柔軟に対応
「ECLIPSE Ji」は、倒立顕微鏡として研究用途でも使用できるハードウエアの拡張性を備え、共焦点レーザ顕微鏡システム「AX」や、高感度な顕微鏡デジタルカメラなどをアドオンできる。さらに、培養した細胞をライブ観察できるステージトップインキュベータも接続可能。装置の拡張性を高め、アッセイなどの定型業務から応用研究まで幅広く対応する。

4. オールインワンで、設置場所の自由度を高める
細胞の評価では、暗室内で目的の細胞を蛍光試料で光らせて観察する蛍光観察が主流と言われている。「ECLIPSE Ji」は顕微鏡をボックス型の筐体に納めているため暗室が不要で、通常の実験室でも落射蛍光などの蛍光観察が可能。さらに、光源やデジタルカメラなどの周辺機器もひとまとめになっているため、設置場所の自由度を高める。
(詳細は、https://www.jp.nikon.com)