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ベルファストで初の3Dプリンティングを使った腎臓移植

January, 25, 2018, Belfast--腎臓の3Dプリントモデルが、ベルファストで複雑な移植手術実施に役立った。移植を受けたのは若い母親。
 これは、ドナーの腎臓から、再置換手術なしで、Bosniak 2F(分類)腎嚢胞完全切除の初の例。
 UK、ベルファストの若い母親、22歳のPauline Fentonは、腎臓病の末期であり、透析療法に全面的に頼っていた。彼女の45歳の父親、Williamが適切な生体ドナーと確認されたが、血液型が適合しなかった。
 ウイリアムのドナー腎臓に潜在的ガン性嚢胞が発見され、このため、すでに複雑な手順がもっと複雑になると考えられた。両立しがたい移植を進める前に、最初にその嚢胞の処置が必要となるので、ベルファストシティ病院の医師は、父親のドナー腎臓の画期的な3Dプリントレプリカモデル(CTスキャンから正確に3Dプリント)を使用する決断をした。
 これにより医師団は、腫瘍と嚢胞のサイズおよび位置を確認することができた。医師団は、嚢胞を除去し、その腎臓を若い母親に移植する計画と準備を行うことができた。
 コンサルタント移植医、Tim Brownは、「この場合、ドナーの腎臓は娘の命を救う移植に最適選択肢だった。したがって、われわれは正確で完璧な嚢胞切除を行い、移植のために最大限健全な組織を取り出さなければならなかった」と説明している。
 「われわれは手術を計画し、繰り返し練習した。そのために、嚢胞のサイズと位置を含むドナー腎臓の正確なレプリカを使った。したがって医師団は、手術室で必要とされる精密手順を頭に入れていた。このレベルの洞察は、標準的な術前イメージングで達成できるものではない。父親から娘への移植は、生きた臓器提供の利点を証明するものであるが、今回の場合、この若い母親が改善されたQOFと、彼女の子供の成長を見る機会を彼女に与えるために、3Dプリンティングが重要な役割を果たしたことは間違いない」と同氏はコメントしている。
 腎臓移植は、患者のQOFと寿命を大幅に改善するだけでなく、すでに拡大している公共医療にとっても財政的利点となる。透析療法の患者には平均年に30000ポンドかかるが、これが移植後のマネージメントコストでは年に5000ポンドに下がる。3Dプリンティングのような支援ツールを使うことで、複雑になりすぎると考えられていた移植が今では可能になり、より多くの人々の生命に影響を与えることができる。
 腎臓のレプリカモデルを作製したのは減るファストのaxial3D社。

(詳細は、www.axial3d.com)