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極微細蛍光内視鏡イメージングシステムを商品化

July, 21, 2016, 仙台--東北大学大学院医学系研究科 小山内実准教授を中心とした研究グループと株式会社ルシールが共同で研究・開発した「極微細蛍光内視鏡イメージングシステム(Ultra-thin Fluorescence Endoscope Imaging System:U-FEIS)」(特許出願中: 特願2016-071769)が商品化され、シールより販売される。
 U-FEISは低侵襲で実験動物の脳の神経活動を簡便に可視化できるシステムであり、従来の顕微鏡では見ることができなかった脳深部のイメージングを低コストで行うことができるシステム。また、in vivo(生体内)研究および臨床での利用場面を想定し、小型化による可搬性を重視した設計となっており、今後脳の活動における神経細胞のはたらきの解明、及び単一細胞レベルでのがん細胞の観察等に大きく貢献することが期待されている。
 U-FEISは低侵襲の極微細内視鏡部と専用小型イメージングシステム、画像取得用カメラ、蛍光色素励起用レーザとで構成されている。内視鏡部分は、外径350 μmの極微細レンズと、1万画素数のイメージファイバにより構成され、細胞の活動を十分に認識する2 μmレベルの空間分解能を持っており、低侵襲と高空間分解能を両立させたこれまでにない内視鏡。
 専用小型イメージングシステムは約 30 cm 四方程度の大きさ。実験動物のすぐ横に運ぶことができるため、場所にとらわれずどこでもイメージングをすることが可能。これらの装置群をイメージングシステムとしてパッケージ化し、光伝送効率を最大限に追求した結果、微弱な蛍光を発する個々の細胞を見分けることができ、脳深部での神経活動の多細胞イメージングが可能となった。
さらにシステムとしての一体性と操作性を追求した結果、高度な専門知識や技術が不要で、かつ再現性の高いデータを簡便に取得することが可能となった。in vivo(生体内)研究および臨床での利用場面を想定し、小型化による可搬性を重視した設計となっており、今後脳の活動における神経細胞のはたらきの解明や、単一細胞レベルでのがん細胞の観察等に、大きく貢献することが期待されている。