March, 16, 2016, Santa Ana--プレシジョングラス&オプティクス(PG&O)は、アボテック(Avotec, Inc)が開発した高磁場MRI付属品向けに薄膜光コンポーネント2点のカスタマイズを発表した。
Real Eye Nanoは、先進的視覚表現および視覚追跡システムで、ガラスとプラスチックで作製されており、限定MRI空間での運用に最適な縮小サイズとなっている。機能磁気共鳴映像法(fMRI)は、人の脳がどのように機能するかを理解するための先進的ツール。またfMRI研究の第1の目標は加齢に関連した認知障害である。視線追跡システムと視覚刺激の両方を提供する光学システムはfMRI研究の重要な構成要素であり、これは今後も変わらない。
PG&Oは、Real Eye Nanoのために誘電体コールドミラーと円筒プリズムミラーを開発した。このシステムによりMRI患者は、眼に近赤外(980nm)光の照射を受けながら、同時に独自の視覚デモンストレーションを見ることができる。近赤外光は、IR発光ダイオード(LED)/溶融ファイバケーブル/ファイババンドルで供給する。PG&Oは、大型ダイクロイックミラーの薄膜コーティングを設計・適用する専門技術を適用しており、この画期的なfMRIシステム用のマルチ素子レンズの成形にも専門技術が適用されている。
PG&O社長、Dan Bukaty, Jr氏は、「ダイクロイックミラーの製造では、当社のCMPコールドミラーを利用し、ウォータージェット技術を用いて光学製品を成形した。これによって当社は難しい形状を非常に低コストで生産することができる。レンズは、直角プリズムから作製した。これは、当社が顧客の仕様ごとにコーティングしたものであり、当社のCNCマシーンを用いて精密成形した」とコメントしている。